『ブレンド・S』  第三話「デートのち18禁」


 なんと。
 3話目にして、ディーノと苺香の初デート(?)回である。
 デートと呼ぶにはいささか邪魔(サポート?)が多い気もするが、とにかく進展である。この展開の速さ、やはり女性向けを意識してのところなのだろうか。そもそも、女性キャラのみのまったり系アニメでは恋愛が発生する事すらない訳だし……。

 

デートのち18禁

 ある日、早めに出勤した苺香は、床に寝ていた店長を踏んづけてしまう。例によってアニメの観すぎによる睡眠不足で寝ていたディーノは、アニメへの愛を熱く語り始める。曰く、イタリアのアニメには「黒髪の少女が出てこないので不満」だそうだ。そりゃそうだろう。

 そしてこの後、きららオタクには看過できない粋な演出が発生する。なんとなんと、「きんいろモザイク」の大宮忍、「ニューゲーム!」の遠山ひふみ両名が、アイキャッチ的画像で一瞬だけ登場するのだ。「黒髪日本人女性」の代表選手といったところだとうか。どうせなら「ご注文はうさぎですか?」の千夜にも出張してほしかったところだが、彼女はヘンテコメニュー名を考えるのに忙しいのだろう。
 しかしこうして見ると、黒髪とパッツンはセットなのだろうか。分売不可なのだろうか。要考察である。


 閑話休題
 踏んづけることによって店長の睡眠時間を奪ってしまったと悔やむ苺香が出した提案は「膝枕」であった。しかも「生足膝枕」であった。この子、ドSっていうか小悪魔なのでは。しかも無自覚。さらに「あたしの脚じゃダメですか?」という言葉と強烈視線のダブルS要素を重ねてくる始末。恐ろしい子……!

 案の定、瞬く間に籠絡されて生足膝枕を堪能するディーノであるが、直後他のメンバーが出勤、現行犯を目撃されてしまう。セクハラ疑惑によりあわや通報。あわや私人逮捕。「合意の上だよ!」という発言がもはや変質者にしか見えないという。こういうのを「日頃の行い」というんだなぁ。

 
 健気に働く苺香を喜ばせたいと考える店長。日頃の感謝の気持ち、という建前でデートに誘うことに成功するも、「従業員への慰労会」と受け取った苺香は秋月・夏帆両名にも声をかけており、待ち合わせ場所でがっかりする哀れなディーノであった。ちなみに、不参加の麻冬は自宅でニチアサの魔法少女アニメを観ていた。そうだよね、この人はそうなるよね。

 服を買いに行き、ディーノからプレゼントのアドバイスを促される秋月と夏帆だが、リア充オーラを醸し出しながら接客してくるショップ店員に成すすべもない二人である。同じ接客業なのにこうも違うか。秋月曰く「ジャンルが違うんだよ!」とのこと。ことごとくオタクしかいないのかスティーレには。いや人のことは言えんけども。

  無自覚にオタクを殺しに来るショップ店員さん(恐ろしい!)は、苺香ちゃんのドS発動により見事追い払いましたとさ。

 初デート(?)の結果、苺香との「おそろいのストラップ」というステータスを手に入れた店長さん。ヘタレな割には頑張ったと言えるだろう。お疲れ様。

 

 

 Bパート。
 スティーレで薄い本(18禁)の忘れ物が見つかり、持ち主が現れるまで店で預かることに。不可抗力で表紙を見てしまった苺香は、机の下に潜って物理的に距離を取るほど警戒する。こういうところ、やっぱりお嬢様である。
 18禁だからと見せてもらえない夏帆は興味津々、余裕ぶっている秋月も実は興味津々。ディーノ店長は意外とクールな対応をしてました。おいおいスタッフさん、ヘタレキャラがぶれているぞ……と思いきや、同人イベント参加経験は豊富で、薄い本には慣れていたようだ。

 

 後日引き取りに来たお客さんは、意外や清楚な眼鏡っ娘。対応した苺香が恥ずかしい本のタイトルを口に出させる辺り、心ならずも安定のSである。しかし、想定外の現実を叩きつけられてショックを受けるのだった。こういうところも温室育ちのお嬢様である。設定の下地がしっかりしていると、こういった細かなリアクションでもキャラに深みを持たせられるのだなあと勉強になりました。

 

 そして、この恥ずかしい本の持ち主、実はOPにも出ているメインキャラの一人なのでした。次回、「後輩はお姉さん(健全)」のタイトルから見て取れるように、新メンバーの一人はお姉さん属性なのか。「属性喫茶」スティーレは、店長ディーノの理想郷にまた一歩近づいてしまうのか。乞うご期待である。


 エンドロールで確認したところ、ショップ店員の中身は久保ユリカさん。言わずと知れたラブライブメンバー花陽ちゃんであり、今期アニメ「少女終末旅行」にも出演している方である。
 こういう一瞬のちょい役で、知っている声優さんが出てるのって、なんというか妙な優越感を覚えてしまうのはヒダマルだけでしょうか。