『干物妹!うまるちゃんR』  第十話「初めてのみんな」


 TSFを始めとしたギャラリーに囲まれながら、キャッチャーゲームのアームを操作するUMR。その顔には余裕の色が窺えます。
 ポッケーを狙ったアームだが、僅かに捉え損ね、目標を滑り落としてしまうっ――、しかし、それすらもUMRの計算の内であったのだッ!

「秘儀・スイーツキャニオン」により、多数のお菓子を手に入れたUMR。お菓子を楽しむ場所として、TSFさんの部屋にお呼ばれします。そういえば、書庫とかにしか入ったことはないんでしたっけ。

初めてのみんな


 初めてシルフィンの部屋に入ったうまる、凄い数のトロフィーに驚きます。お菓子に合わせるのはスブライト。うまると同じ炭酸派ですね。シルフィンも宴をしていたのです。
 宴の嗜み方を伝道するUMR。ポテイトとの組み合わせにポッケーを提案しますが、

シルフィン「私、聞いたことありますわー! 日本では友達とポッケーゲームするって!」

 うん、それは友達じゃなくて恋人とするヤツですね。ポッケーの両端を咥えてもぐもぐしてくヤツですね。とりあえず、やったことのある人は手を挙げてみて下さい。……うん、爆ぜろ♥


「UMRさんとポッケーゲームをしたい」とぐいぐい来るシルフィン。赤くなって拒絶するUMR。シルフィン、ちょっと落ち込んでしまいます。


 気を取り直してアニメを観る2人ですが、間の悪いことに、2次元内でもポッケーゲームが言及されてます。(……2次元内の2次元って何次元だろう)
 ポッケーゲームの真相を知り、真っ赤になるシルフィン。これは気まずい。

UMR「えぇっと……。だから、出来ないでしょ、ポッケーゲーム……」
TSF「は、はいっ。失礼しましたわっ!」

 

 

 ヒカリちゃん、再びパンの日に来ました。ってことは火曜日ですね。今日はナンです。
 タイヘイが探りを入れてみたところ、姉の叶さんは彼女がここに来てることを知らない様子。内緒で来てるのか。
 そして、うまるは察します、ヒカリの弱点を。「お姉さん、心配するよ? 一度、連絡してみたら?」とご提案。そうですね、社会人、というか大人はそうしますよね。

 予想以上のダメージらしく、涙を流すヒカリ。
 姉の叶は、火曜は残業でいつも遅く、夕食はいつも一人で食べていたと語ります。その独白を聞いたうまるは、「じゃあ、しょうがないね……」と共感を示す。お兄ちゃんの帰りを待つ自分と重ねたんですね。基本的には優しい子なんです。

 帰り際、「また来てもいいですか?」と尋ねるヒカリにも、

うまる「まあ、いいんじゃない」
タイヘイ「来たい時に来てよ、ヒカリちゃん」
うまる「いや、無理に毎週来なくてもいいけどね」
ヒカリ「来ます」

 女の闘いですね。やっぱ修羅場ってますね。


 帰り道、タイヘイのことを考えてふわふわしてるヒカリ。帰宅しても、タイヘイのことが頭から離れません。恋してますねー。
 そこに叶が帰ってきます。妹が、火曜の夜に抜け出していることに気付いている叶。彼女の身を案じて怒りますが、自分がタイヘイとの大きな接点を見逃している事にはサッパリ気付いてません。海老名ちゃんやヒカリちゃんと比べて、なんか幸薄いな……。ガンバレ幼馴染っ。

 

 ドイツ出身のTSFさん、実は一度だけ日本に来たことがあるそうです。6歳の時、わがままで。
 シルフィンの思い出の場所に行ってみることにするUMRとTSF。

 UMRの親切に感謝するTSFですが、あの場所が思い出と違う場所になってたらと考えると、ちょっぴり怖い。しかし、そんな彼女に、頼もしい言葉をかけるうまるです。

TSF「安心して、TSFさん。聖地ってのは、変わらないから聖地なんだよ!」


 彼女の言葉通り、全く変わっていない思い出の場所。建物も、看板も、お店のおばちゃんすら同じです。
 ……「昔」って、なんで素敵な感があるのでしょうかね。

 カップル御用達のボートに乗る2人。
 遠い昔、お兄ちゃんとの約束を、UMRという親友と叶えたシルフィンなのでした。

 

 

Bパート。
 明日から中間テストな妹ズ、アンニュイなご様子です。
 中でも海老名ちゃんは、赤点だと進級が危ないかもしれないとか。テスト前日になんて告白だ。

 海老名ちゃんの窮地を救え! シルフィン主催の勉強会が開かれましたっ。場所は橘家、例のスゴイ書庫です。うまるは来た事あるんですけど。


 こういう時に真面目な切絵ちゃん、海老名ちゃんの不安な教科を尋ねるも、「全部」との返答。おぅ……。
 しかし、普段の勉強は普通にできてるのです。本番に弱いだけなんです。
「緊張しなければ赤点は免れる」と分析した切絵ちゃんは「私は、野菜か何かに想像し、頭から排除しています」と独自のテクニックを伝授します。普段そんなことをやってたのかこの子。
 ちなみに視力の弱いヒダマルは高校時代、「眼鏡のフレーム内に人間の顔を入れない」という人間対策を取ってました。後生ですので引かないで。今はやってませんよ。


 好きなものに例えればリラックスできるかも、といううまるの提案を想像してみる海老名ですが、うん、それは余計に緊張しますね。クラスメイト全員がタイヘイになっちゃう訳ですので。


 自分のため、真摯に解決策を考えてくれる友人たち。どうしてそんなに協力してくれるのかと、つい問うてしまう海老名ちゃん。
 果たして、返ってきた答えは、

 


「「「友達だからっ!」」」


「だよっ」
「ですわー!」
「……に、決まってるじゃないですか」

 

 ――心強い友達に、入学当初を思い出す海老名ちゃん。秋田から単身上京してきて、更に高校デビューとなれば、その緊張と不安は押して知るべしです。周りの人は、もう友達の輪を作り始めていますし。

「入学式で暴れた」という噂の元場さんは近寄りがたい雰囲気。今度昼ご飯にでも誘ってみようと考えます。
 シルフィンさんは気さくそうで話しかけやすいかも。しかし海老名ちゃん、名前を間違えられた挙句に勝負を挑まれます。「東京だと当たり前?」と訝しみますが、いやシルフィンの誤解ですから。「勝負してライバルになれば友達になれる」と日本を勘違いした妄言ですから。


 と、そこに。
 現れるのです、「土間うまる」が。

 

 完璧なオーラに目を奪われる3人。早速に勝負を吹っかけるシルフィン。言葉も出ない切絵。

海老名(いつか、この子たちとも仲良くなれるべかなぁ……?)

 過去を思い出し、思わず微笑む海老名ちゃん。


 テスト当日。
 不安だった新生活の中で。出会い、仲良くなり、一緒に頑張って来た仲間がいる。「もっと、ずっと、みんなと一緒にいたい」。その強く純粋な想いが、海老名ちゃんの実力を発揮させたのでした。

 

 次回、「うまると星空」。
 星空と言えば、タイヘイとヒカリちゃんとの関係がクローズアップされるのでしょうか?
 予告はうまると叶でしたが、まともに顔を合わせたことのない2人ですから、うん、気まずい。聞いてるこっちが気まずい。社交辞令の応酬です。