『ゆるゆり』 第六話「あーと★あーたー★あーちすと」


「「「アッカリ~ン!」」」
京子「は~い! ゆるゆり、はっじまっるよ~!」


 あかりのお面を付けた京子に役を乗っ取られました。
 唯一の見せ場にまで食い込んでくるとは……。あかりの安寧の地はいずこ。前回は唇を奪われてましたし。

 

 

 真っ赤に燃えた夏も終わって、早くも秋な今日この頃。
 一年生が京子を訪ね、「先輩は、どうやって絵が上手くなったんですか?」と問いかけます。

 後輩の真剣な問いに、京子は「う~ん、大事なことは一つだけだな」と前置きします。

京子「それは、ハート! そして、信念! そして、努力!
後輩「え、一つって言ったのに三つある……?」
京子「そしてハート!」
後輩「ハート二回言った!?」

 調子こいてる京子は結衣に引きずられて行きました。ゴメン一年生、悪気は無いんですこの子。

 


 授業中、結衣の机に忍ばせた一通の手紙を盗み見る京子。
 そう、京子から結衣へのラブレターです。

 親友・京子の突然の告白だったが、大きな懐で想いに応える結衣。これからも、ずっと一緒にいることを誓い、彼女の耳元で「私も、だいすき……」とささや

 

 バシッ。


 京子作の紙芝居に手刀一閃、破壊する吉川ちなつ。

ちなつ「はっ。ご、ごめんなさい。いたたまれなくて、つい手が出て……」
結衣「いや、それで良いんだよ、ちなつちゃん……」


 昨日の一年生に創作意欲(アートソウル)を刺激されたらしい歳納京子さん。「この紙芝居の意味、分かるかな……?」とちなつに問いかけます。


京子「結衣は私にぞっこんである! つまり、結衣はちなつちゃんの物にはならないっ!」
結衣「いや、意味わかんないし。ちなつちゃん、こんなヤツ無視して、」
ちなつ「困りますっ!」
結衣「えー……」
京子「でも結衣の代わりに私をあげるから!!」
ちなつ「要りませんっ!!」
結衣「お前ら落ち着け」


 京子の紙芝居に向こうを張るため、ちなつも素敵な紙芝居を自作して「ぎゃふん」と言わせてやることにした吉川ちなつ。

京子「かかって来るがよい、ちなつちゃん(クイクイッ)」
結衣「何かおかしな流れに……」


 ……あの、えっと、あかりも同じ室内にいるんですが、さっきから何も喋ってないだけですから。主人公、ちゃんといますから。

 

 


 翌日。

  どうして★止まらない★
トキメキ★ドキドキ★パラドックス
    エターナル


 とのタイトルを冠した紙芝居が、ごらく部の机に座しています。演じるは吉川ちなつ。作者も吉川ちなつ。本人曰く「会心の出来」だそうですよ。
 さて、彼女は京子を「ぎゃふん」させることが出来るのでしょうか。

 

「はじまりはじまり~」の合図でめくられた紙芝居ですが、その瞬間、あかり・京子・結衣の顔が蒼白に変わります。

 ちなつの絵、超怖いんです。


京子「ど、どうして……? あのキュートなちなつちゃんから、何故あの絵が生まれたの……?」
結衣「まさか、ちなつちゃんにあんな爆弾が眠っていたとは……」

 恐怖に叫ぶ京子。
 座布団に隠れる結衣。
 あかりに至っては、あまりの衝撃で白目剥いてます。今回まだ一言も喋ってないのに。なんて不憫な子でしょう。


 しかし、恐怖の生みの親・ちなつは無自覚な様子。友人と視聴者の動揺を無視して物語を進めます。

 いっぱいいっぱいな京子と結衣は、「お、面白かった!」「ちなつちゃんスゴイ! 私が負けたー!」と無理矢理幕を閉じさせました。

「これ、まだ前半なんですけど……」不可解な顔をするちなつちゃん。続きを読もうとする彼女に、結衣がなりふり構わぬ行動に出ます。


 ちなつを、そっと抱きしめたのです。

結衣「ちなつちゃん、素敵な紙芝居、ありがとう……。嬉しいよ(棒読み)」


 先輩の甘い言葉に胸をときめかせるちなつ。
 結衣が頑張っている、その隙にッ!!

京子「粘土やろうぜ!」

 京子が話題を切り替えました。これ以上の惨劇を、許す訳にはいかねえぜ。

 


 粘土の感触に童心を思い出す4人。

 あかりはウサギさんを作りますが、この子は何やっても普通です。
 京子はあかりの生首を作って弄びますが、あかりにスポットライトを当ててあげる良い子です。
 結衣は餃子を作ってます。
 ちなつは……、うん、作品にモザイクがかかってますね。立体も同じ作風なんですね。見なかったことにしましょう。

 


 数日後。
 休日に結衣の家に遊びに行く計画を立てますが、その日は親戚の子が遊びに来るみたいです。それでも行くのがごらく部だ。

 当日。
 ごらく部&親戚の子、船見まりちゃんが結衣ん家にて相対しました。まりちゃん、雰囲気は結衣に似てますが、結衣よりも眠そうというか覇気の薄い顔ですね。かわいい。

 そのまりちゃんですが、ちなつを見るや、結衣になにやら耳打ちします。
 ……どうも、「本物のミラクるんが来た」と思って驚いてるみたいですね。そういえば、「ちなつはミラクるんに激似」という設定ありましたっけね。作者も忘れ気味だったみたいですが。


 京子の案で、ちなつにミラクるんのコスプレをしてもらい、「ご本人」として演じてもらうことになりました。
 おお、ちなつのミラクるんコスは本邦初公開ですよ。ここに来て京子の念願が叶いましたね。
 不承不承なちなつですが、結衣先輩の前です。ここは腹を決めて、京子に教わった通りの決め台詞とポーズで自己紹介ですよ。

 

ちなつ「愛と正義の魔女っ娘ミラクるん! カレーに豆乳!(コマネチ!)」

 

 ビシィィッ!!
(まりちゃんの夢に亀裂が入った音)


 面白がった京子さん、色々と嘘を混ぜて教え込んだみたいです。大丈夫か。

 

 

 純粋な幼女・まりちゃんは、気を取り直して「ミラクるん、魔法使って、魔法」とおねだりです。
 困ったのはちなつちゃん。「そんなもん使える訳ないじゃない」と心の声です。黒ちなつが顔を覗かせます。

 黒幕・京子先輩のフォローを期待して視線をやるも、

京子(……その調子だ(コクッ))
ちなつ(フォローしろよっ!?)

 役に立つ気がありません。


 切羽詰まったちなつは、魔法のステッキをへし折ることで「魔法使えなくなっちゃた~」と乗り切る作戦。無理がある……っ。

 

 

 希望を捨てない幼女・まりちゃんは、ミラクるんと一緒にお散歩に出かけます。嬉しそうなまりちゃんですが、コスプレで外出ってちなつ的には罰ゲームですね。因果応報?

 しかしちなつは気付くのです。
 これは、もしかして結衣先輩の評価にも繋がるのではなかろうかと!

 俄かに目つきを鋭くするミラクるんにビビるまりちゃん。けれど、まりちゃんの優しさとちなつの努力により、帰ってくる頃にはすっかり仲良しになっていたのです。

 

 結衣先輩とまりちゃんのため、精一杯の「ミラクるん」を演じるちなつ。

 まりちゃんがトイレに立った瞬間、「うげぁ」とばかり仰向けに倒れるミラクるんです。そろそろ愛想力の限界みたいですね。
 あかりと京子が、彼女の労をねぎらいます。

 寝そべってオレンジジュースをイッキるミラクるん。
 胡坐をかいて麩菓子(ステッキの代わり)をムシャるミラクるん。
「誰が好き好んでこんな格好……!」と愚痴るミラクるん。


 ガチャっ。

 あ、まりちゃんが見ています。

まり「…………」
ちなつ「…………」

 

 ガチャっ。

 

ちなつ「まりちゃーーーーん!?」

 

 

まり「お姉ちゃん……。人生って、しょっっぱいね……」
結衣「は?」
まり「薄々、偽物だって気付いてたけど……」
結衣(な、何があったんだろう……)

 一回り大人にな(らざるを得なか)ったまりちゃんでしたとさ。

 

 次回、「くり済ませり」。
 クリスマスエピソードですね。ごらく部&生徒会のクリスマスを覗いてみましょう。