『三ツ星カラーズ』 第七話「トリック オア トリート!」


「チュッチュッチュー♪ チューチューカブリラ、チュッチュッチュー♪」

 おぞましい歌を口ずさみながら、結衣ちゃんが走っています。ランドセル装備なので、学校帰りですね。

 あ、琴葉を発見しました。
 下校中もゲームやってますよ。

 

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

 ベンチに座って、少々駄弁ります。
 琴葉とさっちゃんは同じ学校のはずですが、先生に説教されてたから置いてきたそうな。
 なぜ怒られてたかというと、

琴葉「消火器を使ってコンサートしたから」
結衣「ああー」
琴葉「いや、一輪車のサドルに瞬間接着剤を塗ったからか?」
結衣「うわぁー」

 愉快なさっちゃんですね。愉快犯ですね。

 

 

 2人と同じ学校が良かった、とため息をつく結衣に、琴葉は「友達いないの?」とグサリ。

結衣「えっ。ま、前にお祭りの時会ったでしょっ?」

 平井さんと田所さんのことですね。おとなしそうな子たち。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

琴葉「あの2人だけ? 他には?」
結衣「いるよっ!? ……ほんとにいるよっ。増えてるっ!」
琴葉「ま、そういうことにしとく」

 含みのある言葉を残してゲーム画面に集中する琴葉と、ぷっくり膨れる結衣。


結衣「……ちょっと貸してそのゲーム」

 お、結衣ちゃん怒った?

 なんか目が据わってますね。声と表情も硬くなりました。
 琴葉に借りた3DSをぽちぽちと操作しながら、

結「新しいの買ったの?」
琴「3日前に買った。なかなか面白い」
結「ふーん……。3日かぁ……」

 

 

結衣「3日かけてまだ一面やってんだぁ……」

 

 

 こうかは ばつぐんだ!
 流石はリーダー、隊員の弱点を的確に突いてきます。意趣返しというやつです。琴ちゃん困った。

「それは……、ゆっくりやってて……」
結「じゃあ、クリアする頃には成人かなー」
「な、なぜそんなことを……! 友達少ないって言ったからか……!?」

 言ったからですね。


「私が一面越してあげる」
「やめろぉ~~!!」

 因果応報ですね。

 

 

 そこへ、さっちゃんが通りかかりました。今日も黄色いです。

 琴葉をいじめる結衣ちゃんという珍しい図式に妙な感動を覚え、ケータイで記録を残すさっちゃんでした。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

 

結衣「うっうっ……。ごめんねぇ……」
さっちゃん「落ち着いたか」
琴葉「恐ろしいリーダーだ……」

 さっちゃんの仲裁により、自我を取り戻した結衣。涙ながらの謝罪ですが、琴ちゃんも反省なさい。

 しかしまぁ、結衣ちゃんの攻撃力たるや……

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 〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

 

 

 

 いったん帰って、アジトへ集合したカラーズ。
 一輪車の件について尋ねられたさっちゃんは、

さ「使った人がくっついたよー?」

 それはそうでしょう。

さ「もう離れられないって喜んでたー!」

 それはどうでしょう。

 

 ともあれ、今日の活動内容は「ゴミ拾い」。

 大きな袋いっぱいにゴミを拾うのです。さっちゃんが、いたずらの罰として先生に課せられたんだそうな。
 放課後に渡る罰則を与えるとか問題になりそうですが、たぶん先生も「カラーズ」の活動のことを知ってるんだと思われます。上野に悪いヤツはいねぇ。

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 〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

 

 向かったのは、動物園前公園。

「お前を拾いに来たっ、斉藤っ!」

 早速だなオイ。
 ゴミ呼ばわりされた斉藤は、怒ることなく諭します。


斉「まず、俺は入らん(体格的に)」
さ「お前、すくすく育ちすぎだろぉ!」

斉「そして、「ゴミを集めました」と言い、俺を持って来られる先生はどう思う?」
「「「ん~……」」」

 

「生きてる状態かよ?」

「先生怖ぇなッ!?」


 事実確認と、想像力の使用。
 なかなか良い指導すんじゃないですか、斉藤さん。


斉藤「だがまぁ、俺がガキの頃は……、もっとうまくやったな

 ヒントとなる言葉に、ピンと来たのはカラーズの頭脳・琴葉ちゃんです。

 

 

 次に向かったのは、公園に設置された「ゴミ箱」。
 あ、まさか。

1、中の箱を取り出す。
2、ゴミを袋に移す。
3、結衣「いっぱいだぁ~!」琴葉「うん、いっぱいだ」さっちゃん「いっぱいになった~!」

 裏技に出ましたね。

さ「ふぅ、良いことしたっ!」

 まぁ、誰も不幸にはなってない……、のか?

 

 

 


結衣「じゃーん。ゴミ拾いしたって言ったら、お母さんがお小遣いくれたんだー」

 嬉しそうな彼女の手に握られているのは、「アポロ」「アボロ」とかじゃなく、本物の「アポロ」。写真のままの「アポロ」
 なにこれ『だがしかし』? 

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 優しい結衣ちゃんですから、もちろん2人にも分けてあげます。琴葉は、上と下を別々に食べるタイプ。
そんな楽しみ方があったのかぁ~!」としつこく感動するさっちゃんを見かねて、もう一個あげる結衣ちゃんです。なんか涙が出そうなヒダマルです。

さ「わ~い、ありがとっ(ぱくっ)
結「一口じゃんっ!」
さ「一度きりに全力。それが私っ!」

 さよけ。

 


 その時。
 さっちゃんの鼻が、事件の臭いを嗅ぎつけました。事件と言うか、なんか普通に臭いらしいです。「死体に違いない」という流れで、臭いの元を探すカラーズ。

 辿り着いたのは……、「イチョウ並木」
 ははぁ、そういうことですか。


琴葉「臭いの正体は、これ。銀杏

 臭いですよね銀杏。さっちゃんの「黄色いうんこかっ!?」という感想もうなずけます。トイレ臭いです。
 臭いけど食べれるらしいので、アジトの非常食として沢山集めることにしました。でも、銀杏は素手で触るとかぶれるので、止めた方が良いですよ。

 


さ「あっ。明日の給食カレーだよっ、琴ちゃんっ!」
「なんで銀杏見てカレーを思い出すんだ。うんこか

 アホな会話を繰り広げる2人は気にせず、携帯で銀杏の食べ方について調べる結衣ちゃん。あ、携帯持ってたんだ。しかもスマホ。さっちゃんのはガラケーなのに。

 情報強者なリーダーのおかげで、素手で触れないことを知った面々。さっちゃんママに軍手を借りて、無敵状態に変身しました。これでもう怖くない。

 

 ビニール袋いっぱいに採れた銀杏を携えて、向かうは動物園前交番。やっぱりか。
 斉藤にくっさい銀杏を投げつけてやっつけたカラーズでしたとさ。

 

 

 

 

 

 


 時は10月。

 上野の街は、ハロウィンムード一色です。石を投げたらカボチャに当たります。グラサンのおやじはフランケンシュタインです。


 カラーズの3人も、今日は仮装してますね。おやじが作ってくれたんだとか。モノクロ大佐も猫用の着ぐるみ被ってます。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

 結衣ちゃんは、吸血鬼っぽい雰囲気+角+マント。
 琴葉ちゃんは、魔女っぽい雰囲気+山高帽+包帯+ポンチョ風マント。
 さっちゃんは、下半身がカボチャ+頭にノコギリ+飛び出す目玉+何故か天使の羽根。

 約一名のとりとめのなさが引っ掛かりますが、話を進めましょう。

 

 今日のカラーズは「ゾンビゲーム」で遊びます。
 琴葉が取り出したのは、空き箱を組み合わせてつくったっぽい「ボスゾンビ」。このボスゾンビを公園に設置して、倒して、この街を守るゲームみたいです。マッチポンプな作戦ですが、それがカラーズの真骨頂です。

 結衣がこの街を守る役になって、琴葉とさっちゃんでゾンビを増やして妨害することになりました。
 結衣をアジトに残し、下準備に繰り出した琴葉とさっちゃん。

 ……うん、この展開、第二話「かくれんぼ」と同じ予感がします。


 結衣ちゃんが貧乏クジを引きそうな、
 そんな予感が、ひしひしと。

 

 

 

 


 公園の片隅にボスゾンビを設置した琴葉とさっちゃん。
 これを倒せば、結衣(ひいてはカラーズ)の勝利な訳ですね。

 次は、仲間のゾンビ集めです。
 ベンチに座っていた女子高生2人(初対面)に一枚の紙を手渡し、「お前たちは今からゾンビだ」と宣言する琴ちゃん。

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 〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

 意味不明なカッコで意味不明な言葉を残して去った小学生を訝しみつつ、渡された紙を検分するJK。


 この紙を見た人はゾンビになりました
 この紙をだれかにわたして公園をゾンビだらけにしろ


「なにこれイベント? 面白ーい」
「やる?」

 やるみたいです。
 うーうー呻きながら「これ見ろ~」ってお伝えしつつゾンビっぽい足取りで公園を闊歩しています。

 ノリ良いな、上野の人。

 

 

 


 そろそろ良い頃合いでしょう。
 満を持して、結衣ちゃんが出動します。言い忘れてましたが、今日の彼女は髪を降ろしています。
 女の子ってこういうトコ可愛いんですよね……ッ!!

 

 


 動物園前交番の前で、ゾンビっぽい女子高生2人組が親子に近づき、一枚の紙を渡したかと思いきや、子どもは喜んでゾンビっぽくなって走って行きました。

斉藤「? なんだ……?」

 事件は現場で起こってます。

 

 

 公園に蔓延るゾンビを目の当たりにし、危機感を強める結衣。とにかくボスゾンビの手がかりを見つけることが先決で……っと?

 あそこで歩いているのは、モノクロ大佐です。ハロウィン装備だから目立ちますね。


結衣「大佐―、なにしてるんですかー。なに咥えてるんですかー?」

 無防備に大佐に近づく結衣ですが、気を付けろ、その紙は……!


 この紙を見た人はゾンビになりました
 この紙をだれかにわたして公園をゾンビだらけにしろ

 


「終わったー! ゾンビゲームもう終わっちゃったー!!」

 

 無念にくず折れる結衣ちゃんです。

 まぁ、ゾンビ取りがゾンビになっちゃいましたからね。ゲームオーバーですね。
 しかし、紙の隅には「おうきゅうそち」と書かれた救済ルールが記されてあります。流石は琴ちゃん、ゲームバランスを考えてありますね。ゲーム、ヘタですけどね。

 すぐさま確かめる結衣ちゃんですが、


       おうきゅうそち
       ゾンビにならない方法
          ⇓
      パンツいっちょうで
   「今年の私はちょっとだいたん!」
        とさけぶ。

 

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 〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

 

 

 

 

 

 


 秋の公園内に佇む、アジトの外観。

 今は誰もいないはずの掘っ建て小屋の中から、

 


「今年の私は、ちょっとだいたん!!」

 


 大胆だッ!?
 結衣ちゃん思い切ったッ!?

 

 

 

 

 大胆な罰ゲームを乗り越えた結衣でしたが、ボスゾンビの居場所は分かりました。「ゾンビを増やしたら、カラーズリーダーからボスゾンビを守れ! ボスゾンビはこふんのとこにいる。」と、さっきの紙に書かれていたのです。
 居場所さえ分かればこっちのもの、後はやっつけるだけで

子ども「はいっ」
結衣「えっ」


 この紙を見た人はゾンビになりました
 この紙をだれかにわたして公園をゾンビだらけにしろ

 

 

 

 

 

 

「今年の私は、ちょっとだいたん!!」

 

 

 

 

 

 恥ずかしさを糧に、古墳へダッシュするリーダー。

 辿り着いた場所には、いっぱいゾンビがいました。上野の方々、ほんとノリ良いな。
 敵は多いものの、ボスゾンビの姿を捉えました。アイツをやっつければ、すべてが終わります……!!


 さっちゃんの音頭で、結衣に襲いかかるゾンビ集団。全員が「あの紙」を持っています。結衣もゾンビにしてしまうつもりですね。

 結衣としては、もう「あの紙」を目にする訳にはいきません。
ゾンビにならないバリア」(目を手で覆ってる)により、悪夢の文言を視界に入れることなく、ボスの元へ駆け寄ります。

「バリアを編み出すなんて、流石はリーダー!」
「やったのか、大胆な私……!?」

 結衣のポテンシャルの高さにビビるメンバー。

 

 

 必殺の結衣アタックで、ボスゾンビを蹴っ飛ばした結衣。

 正気に戻ったさっちゃん達ゾンビは、元の一般市民に戻りました。一回腐ったのに。


 カラーズの力を証明して見せた3人。

 最後はハロウィンのお約束、「トリックオアトリート!」でお菓子を集めました。

 

 

 

 

斉藤「絶対いたずらしに来ると思ってたのに……」

 夕暮れ時の交番前に立つ斉藤。
 ちょっと残念そうに呟く彼の手には、「ドリアンチップス」という不味そうな名前のお菓子が。

「来ねぇな……」

 斉藤よ。
 初めてお前を、かわいいと思ったよ……

 

 

 

 

 

 


 カラーズ主催のハロウィンイベント、楽しそうでしたね。
 それにしても、イベントで人を集めた上で「トリックオアトリート」とか、小学生にして商売上手すぎるでしょう。さっちゃんと琴葉とで考えたのでしょうけど、末恐ろしいです。

 あ、それと。
 良い子のみなさん、銀杏を素手で触っちゃだめですよ。
 悪い子のみなさん、銀杏をテロに使っちゃだめですよ。

 そして、良い子も悪い子も、ちょっと大胆になっちゃいけませんよ。


 最後はお約束、カラーズ反省会でお別れ。
 背景はアジトに帰って来て、尺はだいぶ長めですね。そして、今まで以上のメタ発言です。

琴「そろそろテコ入れの時期だ」
結「テコ入れ? なにそれ?」
さ「あ、知ってるぞー? ペラペラな紙とかに糸付けて、空に飛ばすやつだー!」
結「それ、凧揚げじゃない?」
琴「結衣、今のはツッコむところ」
結「あっ、そっか。それは凧揚げでしょーっ!!」
さ「……で、なんだっけ? 琴ちゃん」
琴「テコ入れ。要するにレベルアップだ。我々カラーズもそろそろやっておかねばマズイ」
結「どうやればいいの?」
琴「効果的なのをネットで調べた。その1、この中の誰かが死ぬ」
結「えぇーっ! 死ぬのはヤだよおー!」
琴「じゃあその2。誰かがお風呂に入る」
さ「お風呂なら毎日入ってるけど、別にレベルアップしないぞー?」
琴「じゃあその3。新キャラクター登場」
結「えっ、カラーズの新メンバーってこと!?」
さ「いいなぁそれっ! じゃあ次回は、新しいツッコミを探しに行くぞー!」
結「いいねー、それっ!」
琴「ホラ結衣、ツッコむところ」
結「うぇっ!? わ、私がいるでしょー!」
さ「やっぱり探しに行くぞ……」