『三ツ星カラーズ』 第九話「ワンコインさっちゃん」


結衣「ワンコインさっちゃん! スイッチ、オン!」

 

さ「ふひ~~~。」

 

 すっとぼけた声を出しながら起動したのは、カラーズの新兵器・その名もワンコインさっちゃん。

結「こんにちは、ワンコインさっちゃん」
さ「ふぉーほ。わんほいんはっはんへふ」
結「そう! あなたはワンコインさっちゃんだよっ」
さ「わわひはほほっほひ?」

 え?
 ワンコインさっちゃんが、なんて言ってるか分かんない?
 考えるな、感じろ。

 


 カラーズでお年玉を持ち寄って、新兵器を手に入れようと画策したみたいですね。その結果完成したのが「ワンコインさっちゃん」な訳ですが、そのビジュアルはと言うと、

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 スリーコイン。

 

 

 

 ほへほへ言ってる新兵器・ワンコインさっちゃんの言語が理解できず、困ってしまう結衣ちゃん。
 さっちゃんは口のワンコインをぷっと噴き出して、

「せめてちゃんと喋らせんかーいっ!」

 おお、ツッコんだ。
 リーダーよりツッコミ上手だ。
 そしてリーダー、転がってきた500円玉を避けました。よだれ。


さ「見えなくたって、わかる……! やらなきゃよかった、こんなこと……」
結「ごめんね避けて? 汚くないよ?」
さ「じゃあ500円玉ひろって……」
結「やっぱ何かいい武器買いに行こう! さっちゃん!」

さ「ひろって……」


さ「500円ひろって……」

 

 

 

 

ワンコインさっちゃん

 ワンコインさっちゃんに代わる新兵器を調達するため、やってきたのはガンショップ。
 どっからどう見ても武器屋な武器屋に大興奮のカラーズです。琴葉ちゃんが案内したそうです。「ここ好き」だそうです。

 琴葉と知り合いのアフロ店員に武器を所望していることを伝えましたが、「残念だけど、子どもには売れないんだ」とのこと。


結「子どもじゃないよっ。ワンコインさっちゃんです!」
さ「ああ、ちょっと待ってー?(ごそごそ)」


さ「ふぉーほ。わんほいんはっはんへふ」


 悪ふざけが再臨しました。

アフロ「え。なになに」
結衣「カラーズロボ! ワンコインさっちゃんですっ!」
アフロ「…………………………………。スリーコインじゃなくて………………?」


 もごもご。

 ぽんっ。


アフロ「うおっ(回避)」

 ちゃりーん。

さ「見えなくてもわかる……!」
ア「ああ、いやぁ、つい反射で……」
結「汚くないよ?」
さ「じゃあひろって」
ア「お金は汚いから、口に入れない方がいいぞー?」

さ「ひろって……」


さ「ひろって……」

 

 

 

 

 困った時は、おやじの店。
「武器とはちょっと違うが」と言って紹介されたのは、

「「「トランシーバー!?」」」

 おおお、子ども心を分かってらっしゃるっ!!
 スパイとか探偵とかがよく使ってるやつっ!! 絶対嬉しいやつーッ!!


おやじ「しかも驚くなよ? このトランシーバーは……、レッド、ブルー、イエローの、三色セットだ

 カラーズの為に開発された商品じゃないっすか。
 これはもう、運命。買うしかない。

 


 結衣ちゃんが値段を聞くと、おやじは「払うのかっ!? お金」とビックリしてました。
 普段はボランティアだったんだ……。ロケットランチャーとか、大佐撮ってるカーとか、爆弾とか、写真加工とか……。あ、おやじ楽しんでるな。これはこれでだな。

 


琴「ワンコインさっちゃんが払う」
お「ワンコインさっちゃん……?」
さ「え? あ、ちょっと待ってー?(ごそごそ)」
結「なんで乗っちゃうの……?」


 悪ふざけ、再々臨。

さ「わはひはわんほいんはっひゃん」
お「ほぉー……」
さ「へんほひゃふへんはあうほ?」
お「おう! 丁度、1500円だ」


 もごもご。

 ぽんっ。

 ぱしっ。


お「毎度ありぃ」

さ「はははっ! 見えなくても分かるっ!!」
結「おやじ、ばっちぃ!!」

 結衣ちゃん、本音が出てる。

 

 

 

 上野駅にて、トランシーバーの性能を早速チェックしてみるカラーズ。

 ワンコイン攻撃を受け止められてからというもの、さっちゃんがいつも以上に笑っていました。平和だ。

 平和で、健やかだ。

 

 

 

 

 

はつもうで

さ「はふほうへへひほー」

 再々々降臨。
 さっちゃん、気に入ったんだそれ。


結「あ、復活した。ワンコインさっちゃん」
琴「ずいぶん安くなったな……。量産型か」

 うん、お年玉はトランシーバーに使いましたからね。今は五円玉でやってます。これなら前も見えるぜ。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会 

 

 

 

 今日はカラーズで初詣。

 だから五円玉を持ち寄ったのですね。ダッシュで神社へ向かいます。この子たちの移動法は基本ダッシュです。

 

 ちゃりん。

 ぱん、ぱん。


結「今年もこの街が平和でありますように」
琴「悪の大王、降臨せよ」
さ「この街をめちゃくちゃにしてください」


 カラーズの活動理念ってなんでしたっけ?

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 


     悪者がいるから正義の味方が存在できる。
             ↓
   悪者がいなくなれば、カラーズは消滅を意味する。
             ↓
  悪に栄えてもらうことで、カラーズが上野の平和を守れる。

 

「「「悪の大王、この街をめちゃくちゃにしてください」」」


 結衣ちゃん、丸め込まれたっ。

 

 

 

 

 またひとつ街の平和に貢献した達成感に浸りつつ、神社を去ろうとするカラーズ。そこに、モノクロ大佐の後ろ姿がありました。

 そういえば、大佐が普段どこで何をしているのか知りませんね。こっそり後を尾けてみることにしました。こういう時にトランシーバー役立てればいいのに。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

影から出たら死亡ゲーム」をしながら追いかけますが、いつの間にか、結衣ちゃんの髪をくくっていたゴムがなくなってます。落としたかな?

結「あれっ? ああっ、私の尻尾がぁ……」
さ「あれ、尻尾だったのか……!」

 リーダーの秘密が発覚。

 

 

 


琴「ていうか……」

琴「これってもしかして……」

琴「大佐が向かってるのって……」

琴「どう考えても……」


 アジトに辿り着きました。遠回りして帰って来ただけですね。
 机の上に登ったモノクロ大佐は、結衣のゴムを置きました。まったくもって、謎な猫です。


 ……ちなみにモノクロ大佐の声優さんは、各話によって違ってるらしいです。今日の大佐はなんだか声が低いというか、太いというか……?

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

 

 

 

タイムカプセル

 アジトでクッキーを食べる三人。
 すごい勢いでムシャり続けて、あっという間になくなりました。缶に入ってるヤツは一味違いますよね。
 どうやら、お菓子屋さんに賞味期限切れのクッキーを貰ったみたいです。「消費期限」じゃなくて「賞味期限」なので、セーフです。


 空き缶を検分していたさっちゃんは、

さ「こんにちは。缶コインさっちゃんです」
琴「コインどこから来た?」

 おお、琴ちゃんもツッコんだ。
 リーダーの立つ瀬は何処だろう。

 

 


 ツッコミ下手なリーダーの提言で、この空き缶でタイムカプセルを作ることに決めました。10年後に開けるみたいです。
 この三人の10年後かぁ。

結「ねぇねぇ、何個まで入れていいっ?」
さ「うんこまでー!」

 10年後、かぁ……

 

 

 

 一人みっつまで物を入れることにして、アジトに持ち寄りました。

琴「結衣が、ピカピカのやつと、モノクロ大佐の髭と、自分への手紙」
結「さっちゃんが、アイスの当たりのやつと、みかんの種と、10円っ」
さ「琴ちゃんがー、ゲームとー、スーパーのチラシとー、私たちの写真っ!」


 琴葉は3DSのソフト(カセット、って言葉はもう死後なんですってよ奥さん!!)を入れますが、

琴「これはちょっと難しいからいい。未来の私がクリアする予定。ふふん」
結「琴葉に難しくないゲームなんてないのにっ」

 がびーん(これもとっくに死後なんですってよ奥さんっ!!)

 

 

 ふたを閉めて、ガムテープでぐるぐる巻きにして、あとは埋めるだけです。できるだけ目印になるように、公園の中の大きな木の下に埋めることにしました。
 斉藤を目印にするという手もあったのですが、ヤツは卑しいのでブツに手を付けるかもしれません。


 木の下で、パン屋な中学生・ののちゃんと出会います。
 ののかはカラーズの友達ですから、特別にタイムカプセルに何か入れることを許しました。

 ののちゃんの10年後かぁ。ササキのパン屋はおにぎり屋になってるとして、やっぱりどこかでパン作ってるのかな?


 ののかが取り出したのは、小さい頃の写真。

琴「ののか、自分の小さい頃の写真いつも持ち歩いてんのか……。気持ち悪いな」
結「なんでだろう……」
さ「友達やめよう」
の「ボロクソ言うねっ!?」


 ののか曰く、パンを食べている自分が写っている、一番古い写真なんだそうです。けっこうな思い出の品じゃないですか。カラーズに預けていいのか。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒ2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会

 

 

 ところで、缶はこのまま地面に埋めると腐っちゃうそうですね。ののちゃん頼りになる。
 ということで。

おやじ「で。俺んところに預けに来たって訳か……」

結「おやじが目印っ!」
琴「おやじが一番大きいから」
さ「ぜったい忘れないしなー!」
の「お願いしまーす!」

 暖かい言葉の数々。
 ヒダマルだったら泣きます。何なら今泣きましょうか?


結「10年後、取りに来るからねっ」
お「おう」
さ「長生きしてくれよ、おやじっ!」
お「長生きかぁ……。そうだなぁ……」

 ちょっとしんみり来てるおやじ。


お「って、いやそんな年取ってねぇぞ俺っ」
さ「あはははっ、でもおやじだろー!?」
琴「おやじだ」
結「おやじだよねーっ」

 

 

結「じゃーねー、おやじーっ」

さ「10年後まで元気でなーっ!」

 

 

 

 

 

 


おやじ「10年かぁ……」


 10年先の約束を込めた、クッキーの缶。

 頭をかきつつ店に戻るおやじは、

 

「すぐなんだろうなぁー…………、」

 

 背中で、そっと呟きました。

 

 

 

 

 

あとがき。

 トランシーバーは興奮しますよね。

 しかも赤・青・黄のセットとか。
 多分、おやじが気を利かせてあの色そろえてますよね。実は4色セットだったのを分売してくれてたりしますよね。あの人ならそのくらいやります。


 ラストの優しい曲調と、カラーズの言葉、そしておやじの哀愁がたまりませんでした。「10年があっという間」とか、大人にならないと分かんない感覚ですよね。
 ヒダマルにもまだちょっと分かりませんし。10年はけっこう長いだろと思っちゃう。

 あっという間なんですかね。

 怖いような、優しいような。

 

 〆はカラーズ反省会。
 ワンコインさっちゃん、ここでも活躍しています。

結「ほーひひは。わんおいんういえうっ。おおお、あああうあんえーあいお、(ちゃりん)あっ」
さ「あっははははは! なんだリーダー、もうコイン落としちゃったのかー?」
琴「カラーズロボ二号機への道は遠いな」
結「だってこれ結構むずかしいよー? 琴葉もやってみてよー」
琴「しょうがないな……。ほんひひは。わんほい(ちゃりん)あっ」
さ「はははっ! リーダーより早いぞーっ!?」
結「今、ワンコインも言えてなかったー!」
琴「私は出来なくていいっ。カラーズロボに命令する方だから……」
結「ええっ、私もやっぱりそっちがいいなぁ」
琴「じゃあ、結衣から命令していいぞ」
結「えっ? ええっとぉ。じゃあ、ワンコインさっちゃんっ、カラーズ反省会をしてくださいっ」
さ「よし分かった! ほーいはほひひ。ひはいひょほふふうほ? ひはいはっ、ほーはらへいいひほおいほーいはっへ、はひほひふへへ、へーほへいはーはっ」