友達になった日。 『ゲゲゲの鬼太郎』第三話「たんたん坊の妖怪城」


 行方不明者が続出している情報を聞きつけ、ねこ姉さん経由で鬼太郎に伝えた犬山まなちゃん。

「せっかく友達になれたから、力になりたい」と語るまなだったが、鬼太郎は「妖怪と人間が友達になることはない」と冷たく突っぱねた。


 力になりたいまなちゃんは更に情報を集めようとするも、敵の妖怪・たんたん坊に捕えられてしまう……。

 

 

やっぱり、ダーク。

 国立競技場の工事現場近くを歩く、小学生の男の子がふたり。

「うぜぇ工事。早く終わんねぇかなー」
「本番になったら、交通規制とかでもっと大変かもって」
「えー。あんなのテレビで観てるだけでいいのに」
「うちの親は、絶対行くーっ! って、盛り上がってるけどねー」

「でもチケット取るのって大変なんじゃねぇの? 転売されて、すっげぇ値段になっちゃうとか」

「あんなのにお金使う前に、やることあるだろって……」


 こういった台詞を小学生に語らせるのが、『ゲゲゲの鬼太郎』第六期の作風です。闇を抱えすぎです。いいのか。いいのだろうか。

 


 いやはや、ダーク。

 第二話では「あれ? ダークだったのは第一話だけ?」なんて感じましたが、ちょくちょくこういった「現代の闇」を醸し出してくれそうです。

 

 

主要メンバー、大活躍!

 まなちゃんを始めとする人々が捕らわれた「妖怪城」へ、鬼太郎メンバー(ねずみ男を除く)が突入する訳ですが……、

 

 バトル!

 みんな活躍!!

 


 子泣き爺は壁を破壊、ぬりかべは進入路を確保、ねこ娘と砂かけ婆は「二口女」と戦闘、一反木綿は「かまいたち」と空中戦を繰り広げました。

 

 

 一反木綿は敵を真っ二つにしましたが、実は切れ味鋭いんですね。
 巻きついての圧殺が戦法だと思ってました。

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 砂かけ婆は「痺れ砂」なる攻撃を披露。
 砂かけって、ただの嫌がらせじゃなかったんですね。

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 ねこ娘は相変わらずの肉弾戦。
「シャーッ!」ってなっても可愛いので無問題。好きだ。

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 子泣き爺は特攻型。
「固くなる」「重くなる」しかできませんからね。一撃の威力はあるので、使い所が肝心でしょう。

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 鬼太郎は近・中・遠距離なんでもござれの万能タイプ。

 今の所「霊毛ちゃんちゃんこ」が一番活躍してますね。前期で大活躍した「体内電気」も使用しました。キルアの念能力みたい。

 強化系・変化系・放出系・操作系能力を使いこなしている辺り、かなり優秀な念能力者ですね(アニメが変わっとる)

 


 ぬりかべは……、

 戦ってたっけ?

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ダイバーシティってご存知ないの?

 人間の暴挙に我慢ならず、妖怪だけの世界を作ろうと画策する妖怪・「たんたん坊」。人間を排除しようとする彼の論理を聞いた鬼太郎は、静かに怒ります。


「目に見えないものを軽んじて……、闇を恐れない今の傲慢な人間たちには、確かに腹が立つこともあるさ……」

「でも。そのやり口をまねて滅ぼそうとした時点で、貴様は人間と同等……、いやそれ以下だ」

 


「人間と、妖怪と」


「どちらか一つでいいなんてこと……、絶対にない」

 

 

 

「僕は、」

 

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「自分と異なるものを認められない奴が……、

 大嫌いだッ!!

 


「リモコン下駄ぁッ!!」

 

 

 

 


 カッッッッコイイ。


 鬼太郎ってこんなカッコイイキャラだっけ?

 

 日曜の朝、子どもたちへ向けて多様性を認め合おうとするメッセージを送る『ゲゲゲの鬼太郎』、尊敬します。

『HUGっと!プリキュア』からの流れでこれを観てる子どもたちは、とてもいい経験してると思う。

 

 

友達になった日。

 鬼太郎たちに助けられた犬山まなちゃんは、必至に頭を下げます。忠告を聞かず、勝手に突っ込んだせいで、迷惑をかけてしまったと。

 

 

 そこにねぇ、

 

「待って。謝る必要ある?」

 

 ねこ姉さぁーーーーんッ!!
 ねこ姉さんのフォロー入りましたぁーーーーッ!!

 

 


「まながいたから倒せたのは間違いないわよね? それに、そもそも鬼太郎が遠ざけるようなこと言ったから、こんな風になったんじゃない」

 すっかり仲良くなってるまなちゃんに助け舟を出すねこ娘ですよ。好きだ。

 

 

 鬼太郎は己の非を認めつつ、両手を握りしめながら、葛藤します。

鬼太郎「今回は守れたからいい……。だけど次はどうなるか分からない。だから……、巻き込みたくなかったんだ。こっち側の世界の事には……」

ねこ娘「なによ……。そう思ってるって、結局まなが大事だからじゃない……っ」

 ねこ姉さぁーーーーんッ!!
 ねこ姉さんのはにかみ顔入りましたぁーーーーッ!!

 

 

 砂かけ婆は、「鬼太郎も本当は、(まなちゃんと)もう友達だと思ってるんじゃないのか?」と笑って諭します。年の功ですねぇ。

 そして、畳みかけるように、目玉おやじの言葉ですよ。

 


「のう鬼太郎や。人間と妖怪、違う者同士がひとつの世界で生きて行くのに、一番必要なのは何か分かるか?」

 

「お互い相手を尊重して、理解しようとすることじゃよ」

 

 

 なんって、良いアニメなんでしょう……。

 闇も深いけど、光も深い。

 

 

 


まな「あのっ。私、もっと妖怪のことも、鬼太郎のことも知りたいのっ! こんな私だけど……、ちゃんとお友達になってくださいっ!!」

 人間の少女、犬山まな。
 彼女が差し出した右手に、

「……仕方ない。目を離すと、君はどんどん危険な所に行きそうだからね……、まな

 そっと手を添えて、初めて名前を呼ぶ鬼太郎なのでした。

 

 

まとめ。

 いやぁ、面白い。

 作画・ストーリー・メッセージ性、どれをとっても面白い。こんな鬼太郎が観れるなんて感激です。


 敵キャラには事欠かない鬼太郎シリーズですが、今後どういった方向へ進むのか非常に気になります。
「毎回異なる妖怪が登場して、鬼太郎と戦う」のは鉄板として、まなちゃんと鬼太郎の関係はどうなるんでしょうね。

 今回は友達になりましたが、えっ、そっから進展があったりすんの? えっ、そしたらねこ姉さんはどう出るの?


 妄想が、止まりませんな。

 


ゲゲゲの鬼太郎 第4話予告 「不思議の森の禁忌」