ヒダマルのアニメ日記。

アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りするアニメ感想ブログ。アニメ関連の雑記や分析なんかもチラホラ。毎日午後8時に更新予定です。

『少女終末旅行』  第十二話「接続」「仲間」


 巨大な建築物の内部を散策するチト&ユーリ。
 昔の人の暮らしぶり、服とか言葉とかを知りたいと願うチトさんですが、最終回ですし、ここらでヒダマル改めて言っときます。

 終末だもの。

 ちなみに、今回もOPはナシです。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒつくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

 

 

「接続」

 そういえば、ぬこの姿が見えません。たまにいなくなるのだとか。巨大ロボに入った時もそうでしたっけね。

 散策中、ユーリが「とある時代の高栄養食」を発見しました。くんくん、この匂いは……、「チョコ」ですかね。

 

 見た目ただの黒い塊であるソレを食べてみる2人。案の定というかユーリが先に食べ、様子を見てからチトの番です。

チト「もしかして、これがチョコなのかもしれない」
ユーリ「いや、「チョコ味の何か」でしょ」
チト「だよね」

 思考実験みたいな会話ですね。

 

 


「チョコ味の何か」(という名のチョコ)を手にしたユーリの情報を収めようと、写真機を構えるチト。しかし、カメラの画面に「接続中」の文字が浮かび上がります。どうした、壊れたか。
 周囲を見ると、潜水艦の操作盤にも同じ画面が表示されています。どうしたことでしょう。

 訝しむチト達の耳に、「接続できる」と、どこからかぬこの声が届きます、って後ろにいた。カメラの中にある写真を、中空に表示してくれたみたいです。
 ……、ぬこが?


 チトとユーリが取り溜めた画像が一覧で表示されています。
 カナザワのちょっと前の写真も入ってました。チト達の知らない女性と写っています。彼女が誰さんで、いまは何処にいるのか、2人には分かりません。

 ホログラムに適当に触ってみると、ぜんぜん別の画像も出てきました。チトともユーリとも、おそらくカナザワとも関係のない写真たちですね。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒつくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

 

ぬこ「フォルダ、たくさんある」
ユーリ「全部見よう」
ぬこ「ぜんぶあける。ぬいー……」

 ぬこが念じると、大量の写真が展開されました。動いて喋る、動画ってやつも入っていました。女子高生が機械の進化プロセスを考察している動画ですが、いつの時代でしょうね。

 人。子ども。魚。蝶々。鳥。戦争。
 様々な時代、様々な人々、様々な悲喜こもごもを記録した映像に魅入るチト&ユーリでした。

 

 

 

「仲間」

 ユーリの、おじいさんの記憶。
 戦争が激化する中で、幼い2人だけを逃がしたのです。別れの時、涙をためるユーリ。

 潜水艦の中で一夜を明かしたユーリ。涙を拭きつつ起き上がり、ぬこの姿を探します。改めて謎生物であることを独り言ちるユーさんですが、最終的に「どーでもいいかぁ……」で済ますんだから大物です。

 

 ……と。
 彼女の背後に、ぬこのシルエットが近づきます。

 しかし。

ユーリ「あれ? ……なんか、でかくない?」
ぬこ「でかい」
ユーリ「あれ、ぬこ?」


 そう、「でかい」んです。体長はユーリの倍くらいありそうです。ちっちゃい方のぬこはユーリの隣にいることから、コイツは別個体ですね。

 それにしても、ぬこが何でも食ってたことを考えると、この大きさのと対峙するのってちょっと不穏なような……


 ……と思うが矢先。
 目覚めたチトの目の前で、ユーリが巨大ぬこに飲み込まれました。

 腰を抜かしてへたりこむチト。ユーリを食べた巨大ぬこは、のそのそと部屋を後にします。
 しばしの後に「……追いかけなきゃ……!」と腹を決め、ヘルメット、ナイフ、小銃と装備を改めるチト。
 部屋に留まっていたぬこ(ミニ)に気がつき、咄嗟に銃口を向けます。

チト「お前も私を食べるのか……!?」

 彼女の問いに、ふるふると身体を揺らすぬこ。
 えーっと、多分「ノー」と伝えたいんでしょう。どうやら、ユーリが首から下げていた受信機がないと喋れないみたいです。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒつくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

 


 ヘルメットに小ぬこを乗せ、巨ぬこを追って走るチト。脳裏には、ユーリとの思い出が次々に蘇ります。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒつくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

 

 涙を拭って走り続け、ハッチの向こう、潜水艦の上部へ出ます。そこには雪と曇天と、「巨ぬこの口から突き出したユーリ」が待ち受けていました。
 巨ぬこに「ぺっ」って吐き出されるユーリ。

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〈公式サイトより引用〉Ⓒつくみず・新潮社/「少女終末旅行」製作委員会

 

チト「大丈夫っ? 食べられたのに」
ユーリ「なんか、頑張ったら出れたー」
チト「頑張ったって……」

 急にユルいですが、まだ危機は去っていません。2人の前には、あの「巨大ぬこ」が睥睨していますから。


 身構えるチト&ユーリ。
 しかしそこに、不思議な声が響きます。

???「我々は、生きている人間を食べたりはしない

 どうも、目の前の巨大ぬこが喋っているみたいです。発声器官を持たない代わり、電波を言語として解することができるそうです。それで小ぬこも、ラジオを通してしか喋れなかったのですね。

 

 説明の途中、巨ぬこの体に切れ込みが入り、姿が変異します。顔であった部分を上へ広げ、人間に似た姿になりました。「キノコみたいなヒト」と形容すれば良いでしょうか。

 巨ぬこが呑んだのはユーリではなく、彼女が首から下げていた受信機だったのです。確かに、ユーリの首のラジオがありませんね。

巨ぬこ「我々は熱的に、不安定な物質を飲み込み、体内で分解して、より静的な状態に安定させる

 その言葉と共に、潜水艦の上部が次々に開き、中から「ミサイルを飲み込み中」の巨大ぬこが続々と出現しました。それで、ぬこは銃弾とかオイルとか食べてたんですね。やっぱり伏線でしたね。

巨ぬこ「この処理が終わった時、地球は生命の長い営みを終えて、再び眠りにつくだろう。その時、我々も眠る。この都市での活動は、ほとんど終えた

 いやいや、先週は超巨大ロボがビームで都市を燃やしてましたが。あれも、ぬこがいなかったらもっと被害が大きかったとかでしょうか。や、流石に小ぬこにセーブ出来た出力じゃなかったか。

 

 それにしても巨ぬこの言葉は、「もうすぐ地球の生命史は終わるよ」ってことですよね。重い。
 ちなみに、「ぬこ族」は最上層以外のほとんどを観測しているものの、生きている人間はチトとユーリしか知らないとか。

 

「その子を届けてくれてありがとう」と語る巨ぬこ。ビビるぬこは「いやいや」みたいな仕草をしますが、怖がることはないのです。

ユーリ「お前はいいな。仲間がたくさん居て」

 お世話をして、言葉を教えてくれた人間から贈られた気持ち。
 振り返ったぬこは、一言呟いたあと、トコトコ歩き、仲間の元へ向かいます。

ぬこ「……さよなら」

 

 雲の切れ間の光に沿って、ふわふわと天へ浮かんでいくぬこ族。

 思いがけず、世界の終わりを解説されてしまったチトとユーリ。しかし、チトは「どうでもいいことだろ」と一蹴します。

 

チト「私とユーがいれば。それでいい」

 

 


 最終回のEDも「雨だれの歌」でした。
 なんていうか、所々でやたら作画の優れた部分があり、最後の縦エンドロールも相まって劇場版アニメを観てるような感覚がありました。

 あと、最終話にして一気に登場人物が増えましたね。
 そして「ぬこ族」はまさかの島本須美さんでしたね。最終回ゲストにしても、ちょっと大御所すぎるんでは。


「チトとユーリ以外に生きている人間は知らない」という事実を告げた「巨ぬこ」ですが、カナザワやイシイという例外もありますし、意外ともっと居そうですよね、人間。
「最上層以外」という文言も付いていましたし。街灯とか発電所とか機械とか、上に行くほどインフラが整っていることも勘定に入れれば、最上層は結構住みやすい場所だったりしませんかね。甘いかな?

 

 ともかく、これで『少女終末旅行』は一旦おしまい。遊び心溢れる作品だっただけに寂しいですね。3ヶ月ごとにアンニュイになるのがアニオタですよね。
 秋アニメ最終回は「今年も終わりか……」ってなりますし、冬アニメは「卒業って、こんな感覚だったよな……」ってなります。


 ぬこ風に締めるとすると「原作、読みてー」です。

 読めねーものに価値はねーもがもが……