ヒダマルのアニメ日記。

アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りするアニメ感想ブログ。アニメ関連の雑記や分析なんかもチラホラ。毎日午後8時に更新予定です。

『わかばガール』 第十話「それは無理ですわ~」


 白詰女子高等学校、その体育祭。

 リレー競技にて、真魚→直へとバトンが渡ります。
 直から丁寧にバトンを受け取った若葉ちゃん(その際に全員から抜かれる)も、頑張って足を動かします。お嬢様にしては速い走りでゴボウ抜きを達成。

 再び1位に躍り出た一年藤組、次の走者は萌子ちゃん。
 若葉ちゃんから託されたバトンを手に、駆けだしますが――、

直「遅っ!」

 へろへろな走りで、あっという間に追い抜かれましたとさ。

 

 


 お菓子作りは得意な萌子ちゃんですが、昔から運動はからっきしダメなんだとか。人には一長一短ありますからね。万能なんて長門有希くらいなもんですし、全能は涼宮ハルヒただ一人です。

 

 しかしっ。
 わかばガールの良心・時田萌子は、それを良しとしませんでした。

萌子「まおちゃんがお嬢様キャラになろうとしたり、柴さんがミスコンに出ようとしたり。無謀とも思える挑戦でも、やらずに逃げちゃダメだよね!

直「微妙に引っかかる言い方だな……」
真魚「失礼っす! まおのは柴さんのミスコンより無謀じゃないっすよ!」

 柴さんにシバかれる真魚さんでした。

 


 萌子ちゃんの挑戦。
 それは、「逆上がり」

 小学生の頃からずっと出来なくて、諦めていたのだそうです。苦手な物に敢えて立ち向かい、突破することによって、運動に前向きになろうという試みです。
 なんて素敵な姿勢でしょうか。

若葉「偉いですわモエちゃん! こうなったら私も、苦手な物を頑張って克服いたしますわ!

 親友の努力に感化されるお嬢様。
 数学の教科書を開いて読み始めるも、あっという間にフリーズしました。そっちはそっちで、早急になんとかする必要がありそうです。

 


 しかし、今回は萌子のターン。
 何度やっても上手くいかず、真魚にお手本を見せてもらいますが、

真魚「コツまず……、バッと足を蹴ってグッとお腹に力を入れて(くるん)、……って感じっす

萌子「バッと蹴って、グッ……」
真魚「そっす。後はグワッっとお腹に力を入れてクルンっすかね

 全く参考になりませんでした。
 感覚で生きる女・黒川真魚。

 


 元サッカー部・スポーツが得意な柴さんの出番です。真魚と違って、きちんと言葉で説明しながら手本を見せようとしますが、

直「コツはお腹を鉄棒にくっつけるようにして……、あれ? でっ……、よっ……」

 出来なくなってます。今日も残念です。
 期待を裏切らない女・真柴直。

 

 若葉ちゃんはどうでしょうか。走りは意外と速かったですし、実は運動が得意なのかもしれません。
 しかし、小学校で鉄棒を習う頃は海外に居たらしく、逆上がりは初挑戦だそうです。
 仲間を見つけて喜ぶモエたん。これから一緒に練習できますね。良かった。

若葉「えっと……。まず、バッと足を蹴ってグワッとお腹に力を入れてくるん! 出来ましたわー!

萌子「もうっ!?」
直「その調子で勉強も頑張ればいいのに……」
若葉「それは無理ですわ~(ぐるんぐるん)」

 速攻で孤独に逆戻りしたモエたんでした。

 

 


 夕暮れ時。
 空が朱に染まっても、カラスが鳴いても、萌子の挑戦は続きます。両手のマメは痛々しく、直は「今日はもう止めておいた方が良い」と彼女を案じますが、

うん。でも――、私、もう少し頑張ってく

 決意を込めた瞳で、

ここで休んじゃったら、また諦めちゃう気がするし。だからみんなは、先に帰っていいよ

 もう少し。
 もう少し、頑張るのです。

 

 

 そうは言われても、友人としては、彼女の努力を見届けたい所です。しかし、若葉ちゃんは……

 時計を見ると、今は4:50。

 彼女の門限は6時なので、もう帰らないと間に合いません。

 

 後ろ髪を引かれつつも、優しい友人に促され、鞄に手を伸ばす若葉ちゃん。

 けれど。

「やっぱり私も、残ります」

 同情ではなく。
 憐情でもなく。

「モエちゃんが頑張っているのに、私だけ帰る訳にはいきません」

 軽やかな、友情の微笑みで。
 彼女は、萌子の側にいることを選びました。

 

 

 


「う~ん…、よっ!」

 

 もう少し。

 

「もう少しっすよー!!」

 

 もう少し。

 

「そこで踏ん張れ!!」

 

 もう少し――

 


 何度目の挑戦だったでしょう。
 友人の存在と、気持ちに応えるかのように。

 

 時田萌子の視界は、一回転しました。

 

 

 


 校庭の時計に目をやると、もう5:25。
 門限には、もう間に合いそうにありません。ここは諦めて、みんなで小橋家を訪れ、遅れてしまった理由を伝えて謝るのが現実的でしょう。
 ですが、今日はなんだか特別な日。

若葉「モエちゃんを見習って、諦めずに頑張ってみます、私も!

 

 薄暗い道を決死に駆ける4人。
 小橋家の門が締まり切る残り数秒で、なんとか間に合いました。

 今日も頑張ったわかばガールズ、お互いの健闘を称え合って別れます。


 門前の3人が踵を返した直後――、

 照らされるライト。
 せり上がる監視カメラ。
 組み上がる鉄柱と、排出される監視用ドローン。

直「なんか、入ったら生きて出られなさそうだな……」
真魚「うん……」
萌子「っていうか、ホントに秘密基地なんじゃ……」

 

 


 仲間の成長に触発されたモエたんの頑張り回でした。
 押し付けでない関係が素敵ですね。

 次回、「堕落人間製造機械」。
 ある意味では、機械とは全てそういった特性を持つものですが。ヒダマルの実体験で言うと……、アレのことでしょうか。