ヒダマルのアニメ日記。

アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りするアニメ感想ブログ。アニメ関連の雑記や分析なんかもチラホラ。毎日午後8時に更新予定です。

『わかばガール』 第十三話「普通の女の子」


 1年藤組。
 あの子の席は、空白のまま。

 

「若葉ちゃん、今日も来てないね……」
「もうあれから3日だぞ」
「柴さん、電話かけてみてよ~」
「なんで私が」
「はいっす」
「しょうがないな……。こんなの適当にもしもし? で良いんだよ」

 

 彼女の友達が、心配しています。


(はい、小橋でございます~)
「えぇっ、お母さまでしょうかっ!」

(どちら様でしょうか~?)
えっ、ボク、いや、わたくしっ。小橋若葉さんのご友人をやらせて頂いておりますえっと、真柴直と仰りましてー。ご機嫌麗しゅう本日はお日柄も良く

「全然適当じゃないっす……」
「完全に混乱してるね……」


 心配してるんです、これでも。

 

 

 

 雪合戦で風邪を引いた日から、学校に来ていない若葉ちゃん。
 熱は下がったみたいですが、部屋から出て来ないのだそうです。お母さまが言うには、ふさぎ込んでいるとも。
 放課後に様子を見に行こうかと提案する萌子ちゃんに対し、直は「いや、それじゃ遅い」と強硬姿勢。

 

「授業サボって若葉の家に行こう!」

 

 おぉ、これは思い切った宣言をしましたよ。
 アイスの買い食いすらも「明日に響くから金曜日に」とか言ってた体たらくが、学校を抜け出そうとか。
 しかし、そんな不良みたいなっ。俄かに受け入れられる案ではありませんっ。2人からの反対を受けますが、

「ま、まぁそれはそうだが。でも若葉の事考えたら、」
「柴さん早く!」
「遅いっすよ!」

 あ、超ワクワクしてました。
 準備万端です。

 

 

 小橋邸、その門前。

萌子「何度も見てるけど、相変わらず凄いお屋敷……」
直「ここは人が住む家か……?」
真魚「人じゃなかったら誰が住んでるんすか」
直「神様が、下界に住む時のために用意した家なのかもしれない……」
萌子「なるほど……。いいからさっさとインターホンを押すっす」

 体の良い生け贄にされてる直たん。
 最終回でも、この調子で残念なのかっ……!?

 


 運よく庭を通りかかったお母さまに迎え入れられた一行。若葉を心配して訪れたことを伝えると、友達想いな姿勢に同調してくれました。学校サボってることは不問みたいです。……気付いてないだけかも知れませんが。

 部屋に閉じこもってた若葉ちゃんですが、3人の顔を見るとへにゃけた表情で入れてくれました。

 


萌子「引っ越し?」
若葉「はい。先日、お母様がお父様と電話で話していまして……」

 そう。前回のラストで、若葉は知ってしまったのです。
 父の今度の転勤先は、海外であること。せっかく仲良くなったみんなとは、もう一緒にはいられない現実。

 早速お別れモードになる若葉ちゃんを慰める萌子。しかし、彼女の涙は止まりません。
 そんな時。


真魚「行きたくないなら、ここに残れば良いっすよ」


 コペルニクス的発想。
 そう、視点を変えれば良いのです。自分が何を望むのかを、考えてみれば良いのです。

「そうだ。一人暮らしすれば問題ない」と直も賛成してくれましたが、「でも、許してくれるかどうか……」と不安げな若葉。


 しかしね、若葉ちゃん。
 みんなと一緒に居たいのは、あなただけではないのです。

萌子「大丈夫だよ、もう高校生なんだし」
真魚「そうっすよ! 柴さんもお母さんに一緒に頼んでくれるって言ってるし」
直「またかっ!」
萌子「でも、柴さんが一番適任かも! 電話でお母さんと話してるし」

 みんな、力になってくれます。
 1年前のあなたには、なかった力に。


 期待のこもった仲間の視線に、覚悟を決める真柴直。

直「……わかった! 行くぞ、若葉!
若葉「柴さん……!」
「うん!」

 

 

 

おおおお母さんっ! 娘さんをボクと、あいや、違う私と一緒に住まわせて、だあぁー違うっ。若葉さんにはボクが付いているから心配しなくても、うはぁぁじゃなくてーっ!
「なんか結婚を許してもらうみたいになってるっす」

 残念を炸裂させる直さん。
 得意じゃないんですよ。こういうの苦手なんです。でも、出来ることをやるんです。

 

 ところで、お姉さんもお母さまも、反応が「キョトン」ですね。いや、直たんの残念言語は置いといて、ちょっと話が噛み合いません。
 どうも、若葉が引っ越すのではなく、


「単身赴任よ」


若葉「たん……しん、ふにふに?」
母「引っ越すのはお父様だけってこと」
若葉「それって離婚ッ!?」
直「ちがう」


 つまり……

 全部、若葉ちゃんの勘違いでした。

 

 

 

 もう放課後ですし、今更学校に戻っても仕方ありません。
 せっかくなので若葉ちゃんの家で遊び、更には「今日は若葉ちゃんの言うこと、何でも聞いてあげるっす!」とか安請け合いすることに。

真魚「どうするどうする~? 何にするっすか~?」
若葉「え~っと、じゃあ……」


宅配ピザ!!」


萌子「頼みすぎだよ!」


 数えた所、18枚も頼んでますね。

 

 

 

 

 

 ピザを食べながら、しばしご歓談です。

 この調子では、若葉が憧れのギャルになれるのは何時のことやら。真魚も直も「やれやれだぜ」状態ですが、若葉ちゃんの気持ちは、ちょっと違うみたいです。

 


「でも私……。今、自分が憧れていたものになれたような気がします」

 

 そうです。
 彼女たちは、初詣の願い事を叶えなければいけません。

 

「私はこの1年、ずっと憧れていたことを、ずっと夢見ていたことを……。今まで、したくても、ずっと出来なかったことを、たくさん経験できました」

 

 また、プールで遊びましょう。
 放課後は、アイスを食べに出かけましょう。
 あの場所で、一緒に花火を見るのです。

 

「毎日が、幸せな発見の連続でした……。もしかしたら、私がなりたかったのは、ギャル、と言うより……」

 

 文化祭のミスコンで、残念な友人のサポートもしなければ。
 体育祭では、またあの子が頑張るのでしょう。
 まったく、慌ただしい一年になりそうです。

 

普通の、女の子……。だったのかもしれません」

 

 友達のおかげで。
 ふつうの友達の、おかげで。

 

 

 

 若葉ちゃんの体調を案じつつ、小橋邸を後にする3人。
 別れの時、鉄道員の如き哀愁を漂わせるお嬢様に、萌子は「また明日ね」と告げます。
 若葉ちゃんは、最高の笑顔で。

「はいっ!」

「明日も明後日も、よろしくお願いしますわ!」

 

 

 

 

 

 

 桜の舞う季節。

「若葉ちゃん、そろそろ大丈夫?」
「まだ心の準備が……」
「いつまで待たせるんだ。早く見ようよクラス替え」
「ですが……」


 掲示板の前で、女の子がもじもじしています。
 そこに、

あったっすよ! また全員同じクラス!

 嬉しい報せが届けられました。

 

 


 新しいクラスは、2年藤組。
 暖かく新鮮な空気と共に、1年前の出会いを思い返すわかばガールズです。

 

 確かあの時は、萌子が「おはよう」と挨拶をして。

 

 後からやってきた、長い黒髪のお嬢様が――

 

ごきげんよう~」