ヒダマルのアニメ日記。

アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りするアニメ感想ブログ。アニメ関連の雑記や分析なんかもチラホラ。毎日午後8時に更新予定です。

『だがしかし2』 第十二話「ただいまとおかえりと……」


「困っちゃったわねぇ……」

 雪で遅れていた電車は、遂に止まってしまいました。

 

 

 久しぶりに会った彼女と座る、木造の駅舎の、狭くて寒い待合室で。
 話したいことが、たくさんあったはずなのに、どうしてか言葉が出て来ないココノツ少年です。

コ「あ、あの……、あの。ほたるさんは、ほたるさんは何をしてたんですか」
ほ「ちょっと用事があって、電車で向かっている所で、」

「そうじゃなくて、」

 


「あれから、何してたんですか……?」

 

 


「そうねぇ。まぁ色々やっていたわ。家の仕事を手伝ったり、結構忙しかったのよ? ココノツ君も、私がいない間、色々出来たんじゃないかしら。ぜひ聞かせて欲しいわっ」

 

 

 ほたるさんが、いない間……?

 

 

「神社やバス停に行きました」

「他の所も……。でも、そこには誰もいなくて」

「もしかしたら最初からほたるさんなんかいなかったのかな、とか、訳わかんないこと考えたりして……」

 


「……なんで何も言ってくれなかったんですか」

 

 

 

 

 ほたるさんがいない間。

 

 店がヤバかったり、人が増えたり。
 友達のおかげで乗り切って、なんだかんだで慣れてきて。この状況も楽しいかなとか思っていたら、


「自分の夢も忘れてるって気づいて」


「すごく焦って」

 

 

 そして、漫画を描いて。


 審査を受けて。

 


「なんかもう、いいかなって……」

 

 

 

 

 ほたるさんが、いない間。

 落ち込んで、立て直して、夢を見つめなおして、行動して、


 がんばって。

 

(また会えた時に、変わった所を見せたくて……!)


 けれど口から洩れる言葉は、子どもの八つ当たりみたいで。

 

(久しぶりに会えたのに……っ)


 涙が。

 

 

 

 

 

「……そうねぇ、」

 

「そんなココノツ君に、見て欲しいものがあるわっ」

 


 自信満々で切り出すほたるさん。
 ココノツの毒気も抜かれるレベルで空気を読みません。なんも変わってません。

 ココノツも(この切り出し方……、駄菓子かぁ?)と感づいて、仕方ないから付き合おうかという風情。

 傷心の彼を癒せる駄菓子など、流石にそうそうあるものでは

 

 

「その名もっ・『スーパーマリオくん コミックガム』っ!!」


「ほ~ら、やっぱ……、ってス、スーパーマリオくんっ!?

 

ただいまとおかえりと…

 

 

 驚異的な食いつきを見せるココノツくん。
 うん、やっぱこの子は駄菓子の化身だ。

 

 

『スーパーマリオくん コミックガム』とは、ガムが食べられるのはもちろん、スーパーマリオくんのミニ漫画が一話読めるという特典付き。

 コロコロで連載してた漫画ですよねこれ。

 


ほ「全十話で、しかもそのうち一話はコミックス未収録っ!」
コ「すげぇー……っ」

 一瞬にしてアットホームな雰囲気になる待合い室。

 

 

 

 

 同じ漫画を読みながら、一緒に笑う時間。
 秋になって芸術家の血が騒ぎだしたヨッシーの上に、涙が一粒落ちました。、ぽろぽろ。

「すいませんっ、すぐ止めますっ!!」
「ココノツくんて、涙とか自在に止められるの……?」

 

 

 

「……良かったわ」

 色んな感情が溢れて、自然と涙に変わった今は、きっと、さっきの涙と同じではないのでしょう。


「ココノツ君が、自分の好きな事を真剣に考える時間が出来て」

「まぁ、やめるやめないに私が口を出すべきではないわ。ココノツ君が自分で行動して考えて出した結論なら一番よ」

「でも……、」

「今のココノツ君を見ていると、諦めがついた顔には見えないわね」

 

「突然いなくなったりしてごめんなさい。それと……、」

「ただいまっ。改めて、久しぶりねっ」

 

 

 

 

ただいまとおかえりと……

「ただいまー」

 駄菓子屋の扉を、開けると。


ハ「コ、」
サ「コ、」
豆「ココノツ~!」

 心配していた仲間が、待っていました。

 


ハ「ココノツさん。おかえりっス」
コ「ハジメさん、……全然ダメでした。せっかくみんなに手伝ってもらったのに」

 素直に笑い、今を受け止めるココノツに、それぞれの賛歌を送ります。


ハ「気にしないで下さいよ~」
ほ「それにたった一度ダメだっただけよ」
豆「落ち込むことないって」
サ「そうだよっ、次が……?」


 ???

「お久しねっ! みんなっ!」

 自然に返って来とるっ!?

 

 

 

 さっそくテンションの上がるサヤ師を尻目に、「店長。……ココノツ店長」とココノツを呼ぶハジメさん。
 うん、初対面ですからね。

ハ「お知り合いですか?」
コ「あぁ、そっかうわぁぁぁッ!?」


 ココノツを「アンパンマン、新しい顔よっ!」的な運動力学で弾き飛ばしたほたるさんは、ハジメさんを凝視して。

ほ「あなたっ」
ハ「ひぇいっ?」
ほ「今、店長って言った……!?」

 

 そうかっ。

 そもそも、ほたるさんの目的はこの店の店主・鹿田ヨウ。彼を引き抜くため、ココノツに店を継がせようと画策していたのでした。

 そして、ココノツが店長に収まっているという事は、遂に念願の叶う時……っ!


「機は熟したわっ! ココノツ君っ!!」


 ありとあらゆる駄菓子を背景に舞わせながら、宣言するほたるさん。

 


「私はあなたが欲しいわっ!!」


 あれ?

 


コ「なにっ!? どゆことっ!?」
サ「ほたるちゃぁん……?」
ハ「店長も隅に置けないっスねぇ」
ほ「そうなのよっ! ココノツ君は隅に置いちゃいけないのっ!! だからっ、」

 急展開について行けない面々。
 いつからターゲットが変わってたのでしょう。

 

 

 そして、ガラリと。

ヨウ「ただいまーっ、ココノツ! 俺がいなくて寂し


ほ「私の会社にはっ、ヨウさんよりもココノツ君が必要なのよっ!! ヨウさんよりもねっ!!


ヨ「えぇー……」

 

 最悪なタイミングで入院して、最悪なタイミングで帰って来たヨウさんの心をブレイクしました。

 

 

 

 早速の体育座りでいじけるヨウさんですが、そこに紅豊さんも登場。向かいのコンビニ店長、彼もほたるさん(とヨウさん)に初対面ですが、

豊「なんだなんだ? いい若いもんが昼間から駄菓子屋で……、ッ!?
「っ!」

コ「え……? ?」


ほ「お兄さん……!」
豊「ほたるっ……!」


 なんか衝撃の事実発覚。

 


ほ「彼の名前は枝垂紅豊……。そして、枝垂カンパニーを継ぐはずだった私の兄……」
豊「お前がこの町に来ていたとは……」
ほ「兄さん、一体今までどこに……!」

 なんか空前のドラマの予感。

 

 

 


 そんな急展開に、

 

「ああぁぁぁーーーー、もおぉーーッ!!」

 

 キャパ越えちゃった男がひとり。


「せっかく退院してきたのにっ、誰も相手にしてくれないしっ? 変な名前の男は店にいるしっ、ハジメちゃんは隙が多そうだし、ココノツはほたるちゃんに取られそうだしぃっっ!!」

「だがココノツはぁ……っ! 誰にもやらぁん……ッ!!」

 

 

ほ「待ってヨウさんっ」
豊「聞き捨てならんな。ココノツはうちの店のバイトリーダー候補だっ!」
コ「えぇぇっ!?」
ほ「兄さんっ?」
ヨ「ココノツはシカダ駄菓子の跡取りだぁっ!!」
サ「待ってっ、ココノツには漫画が、」
豊「漫画なら売るほどあるっ!」
ハ「店長がいなくなったら、この店どうなるんスかぁっ?」
豆「俺はほたるさんについて行くっす!」


 もうてんやわんや。

 

 

 事態の中心人物・ココノツは、こそこそと店の外へ逃げ出し

「逃げるわよっ!?」

 めっかっちゃった。

 

 

 

 


 みんなでココノツを追いかけて、川沿いの道を走りながら。


「まだまだね、ココノツくんっ」


 ココノツに追いついて、追い越した、駄菓子が大好きな変人さんは、


「しっかりとついてらっしゃいっ!?」


 この町に、帰ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 


「ほたるさん」

「ん?」

「あの……、これ」

「まだ持っていて」

「え」

「私がいつでも、この場所に戻って来られるように」

「……はい!」

「さぁ~って、と」

 

「今日は何の駄菓子、いっとこうかしらっ!!」

 

 

 

 

 

あとがき。

 絶対に三期ある流れじゃないですか。展開うますぎるでしょう。コトヤマさん凄いなぁ……。

 そして、紅豊さんはやっぱりほたるさんの親類でした。……というか、何話目だったかエンドロールに「枝垂紅豊」って出てたもんね。隠す気ゼロでしたね。

 


 いつか、小泉さんにブタメンを食べてほしい。

 そして、赤﨑千夏さんの声を聞いてると、『キルミーベイベー』の二期が本当に待ち遠しい。あぎりさん、「きららファンタジア」では復活したことですし。


 乗り越えろ、大人の事情……ッ!!