ヒダマルのアニメ日記。

アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りするアニメ感想ブログ。アニメ関連の雑記や分析なんかもチラホラ。毎日午後8時に更新予定です。

『宇宙戦艦ティラミス』 第六話「HOLY NIGHT SCRAMBLE/DIM MEMORY」


 地球最後の希望、宇宙戦艦ティラミス。

 戦艦を率いるヴェンチュリー・ルロワ艦長が、船員達へ向けて熱い言葉を語っていた。


 ここんとこ奇行が目立つエースパイロット、スバル・イチノセの名を呼ぶも、

リージュ「ヴェンチュリー艦長、彼はここにおりません。おそらくまた、コックピットかと」
艦長「またコックピットだと……? 一体、何をしている……」

 

 

HOLY NIGHT SCRAMBLE

 同じ頃。

 話題のエースパイロット、スバル青年は……、


 コックピット内で一人、クリスマスパーティーの飾りつけに余念がありませんでした。


『スバル。やっぱりここか』

 モニターに映るのは、今日も帽子を目深に被ったオペレーター、コーディさんです。
 この場違いなクリスマスムードを目にしても反応ゼロな辺り、もうスバルの変質ぶりに慣れっこですね。鍛えられてますね。

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミス』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉


『出撃だ。見慣れない機影……、新型かもしれん』
「了解。(まったく……。人が聖夜の準備をしているっていうのに……)

 謎の敵機による脅威よりクリスマスに軸足を置くスバル。ブレませんねこの子は。

 

 そう、スバル・イチノセにとって、クリスマスは特別な意味を持つのです……。

 

 

 

 

 幼い頃、兄と歩いた記憶。

 聖夜を埋めるように降り積もる雪の中、辺りの家々はイルミネーションで輝いていた……。


兄「どうしたスバル。母さんが恋しくなったのか?」
ス「違うよ兄さん。ピカピカ光って、綺麗だなって……」
兄「あんなのどこが綺麗なんだよ。……帰るぞ。父さんにまた叱られる」

 感慨もなく電飾を見やり、先を急ごうとする兄。
 一方スバルは、民家の壁に飾られた「メリークリスマス」の電飾へ興味深く手を伸ばすと、


 ごそごそ……


「サンタ全滅」に書き替えました。

 

 スバルは単純に、世間一般のクリスマスの超・浮かれた感じが羨ましかったのです……。

 

 

 

 

 ……そんなこんなで、クリスマスには人一倍の劣等感を持つスバルくん。

 敵の新型機なんぞと戦っている場合ではありません。ちゃっちゃと終わらせたい所です。


 蜘蛛のような多足から、次々とビーム光線を放ってくる新型機。スバルは怯むことなく避け続け、

「今だッ!!」

 一瞬のスキを突いて。


「クリスマス・イルミネーションッ!!」


 ぴかぴかぴかぁ!!!!

 野生のピカチュウが現れた!!

 

 

 じゃなくって、彼の乗る戦闘機・デュランダルの姿が光り輝きました。
 腕、腰の防具、シールド、いたる所がぴかぴかと光っています。派手です。

 そう、電飾でイルミネーションされています。


「さぁ見てくれっ! この電飾の数々をっ! 特にこのD-シールドとかっ!!」

 

 うん、「Merry Xmas」って書かれてますね。
 あと、サンタさんも光ってますね。


 ひとりで、頑張ったんですね……。

 誰でも良いから、見て欲しかったんですね……。

 


 クリスマス仕様のデュランダルで敵機を撃破した後、スバルは発光しながらティラミスの周囲を回り、「確実に浮かれておるなッ!!(by ルロワ艦長)」と判断されて謹慎処分となりましたとさ。

 

 

 

DIM MEMORY

(何度か独房に入れられたり色々あったが……。やっぱり俺は、コックピットが好きだ)

(ティラミスという名の砂漠で見つけたオアシス……)

 

『スバル。カタパルト準備まで、まだかかりそうだ』
「了解です、コーディさん」

 

 出撃前のひと時。
 スバルは、ゲームをしていました。

「ドラゴニカル クエスチョニカルⅡ」で遊んでいました。

 そう、ファミコンでした。

 


 人類滅亡の危機なんて年代になったら、もっと高性能なゲーム機あるだろうに……。プレステとか8くらいまで出てるだろうに……。

 っていうかキャラの名前、「スバル」「リージュ」「インモウ」「デュラン」だし……。ヒロインキャラに好きな子の名前を当てて楽しんでるし……。他の数少ない友達は代謝物と無機物だし……。

 

 


(よし。かなりレベルも上げたし、ラスボス前にセーブしとくか)

 こまめなセーブ、大事ですね。

 

 これまでのたびを
 ぼうけんのしょ 1ばんに
 きろくしますか?

              ▶はい
                いいえ


 スバルが、「はい」を選択しようとしたその時、

 

 

 ぶつんっ。


 ぱっ。

 

 

 明りが消えました。
 そして、点きました。

「あれっ、電気が……? あ、もどっあああああぁぁぁぁぁーーーーッ!!!!」

 


 ざんねんながら
 ぼうけんのしょ 1ばんは
 きえてしまいました。

 


「セーブが消えたぁーーーーッ!!??」

 

 最悪の事態が発生。

 

 


 何が起きたのかと、コックピットから身を乗り出すスバル。すると、デュランダルから電源を取るケーブルが伸びていました。

 ケーブルの先には……、


「あんた! あかんよ今それ抜いたら! わてが使っとるで!」


 デュランダルの電気系統が一瞬落ちた原因。
 それは、メカニックであるシゲルコ・ホンダ中尉(岐阜出身)が操るパワードスーツでした。


「もうちょいで終わるで、待っちょってぇ!」

 そう言って、掃除機をかけ始めるシゲコさんです。

 

 

(あんのババア~、あんな電圧高そうな機械使いやがってぇ……!)

 怒り心頭なスバルくん。


「別に今掃除しなくてもいいだろうがぁーーーーッ!!」


 あらゆる子どもたちの魂の叫びを乗せて、コックピットからダイブしました。大丈夫か。


「俺の謹慎明けからの74時間を返せぇーーーーッ!!」

 知らんがな。

 


 しかして、シゲコさんのパワードスーツにがっちりキャッチされました。セーフ。

「わてが掃除せな誰が掃除するんかねっ! あんたがしてくれるんかねー?」
「あ、いえ……」
「誰かがやらなアカンやろぉ?」
「すみません……」

 うむ、母ちゃんです。
 正義は母ちゃんにあります。

 

 

「まったく……。あ、あんたほっぺに擦り傷できとるがね」

 シゲコ中尉の母ちゃんアイは、スバルの怪我にいち早く気付きました。
 そして、


 小さなロボットアームをべろんべろんなめ回した後に、「じっとしとりゃあよ?」って言いました。
 ええ、言いました。

「ちょっと待ってシゲコさんッ!?」
「こんなんツバ付けといたらすぐ治るでな」
「やめてくれッ、シゲコォォォォーーーーッ!!!!」

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 〈アニメ『宇宙戦艦ティラミス』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉

 

 

 

 念入りに顔を洗いながら、とある決意を固めるスバル・イチノセ。

(荷物をまとめてコックピットに詰め込み、今すぐこんな戦艦降りてやる……!)

 おいまじか。
 そんなにイヤだったか。


(艦長とだけは、目を合わせないようにしないとな……)

 組織を去る人間の心理をまんまトレースしてみせながら、館内を歩きます。

 

 

 しかし。

「ッ!?」

 彼は、衝撃の光景を目の当たりにするのです。

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミス』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉


「どうしたんだ一体……!? リージュ中尉……? 艦長も……っ?」

 艦内のクルー達が、一様に倒れ伏していたのです。

 


???「やっとティラミスを抜ける気になったようだな。スバル」

 

 謎の声が、彼の名を呼びました。
 咄嗟にそちらを向くと、

 

 帽子を、目深に被り。

 スバルの聖域・コックピット内でのコミュニケーションを図れる、唯一のキャラクター。


「コーディさん……!?」

 第一話冒頭から登場している、オペレーターのコーディさんが立っていました。ヴォルガー・ハマー中尉の頭を、足蹴にして。


スバル「何をやってるんですか……?」
コーディ「通信モニタ以外で顔を合わせるのは、初めてだったな……」

 


 コーディさんにやられたのか、弱々しい口調でヴォルガーさんが問いかけます。

ヴォルガ「優等生……、こいつ知り合いか……?」
「何を言ってるんですかッ、オペレーターのコーディさんですよッ」
ヴォ「誰だよそれ……」


「お前……」

 

「今までどこの、オペレーターと、通信して……」

 

 

 

「…………ッ!! 動くなッ!!

 認識の範疇を越えた異常事態を察知して、コーディさんへ銃口を向けるスバル。


「無駄だよ、スバル。俺たちは母艦に何体もの肉体がコピーして保存してある。何度殺したって同じことだ……」

 銃口にも怯まず、淡々と言葉を紡ぐコーディさん。


「それより、そろそろ思い出してくれないか。少し寂しかったぞ……」

 そう言うと、謎のオペレーター、コーディさんは、深く被っていた帽子に手をかけて、外しました。


 さらりと流れる、灰色の長髪。

 眼帯で隠された左目。

 


 そして、


「……嘘だろ…………?」

 

 

 

「俺と一緒に来い、弟よ……」

「イスズ兄さん……。なのか…………?」

 

 ……宇宙歴157年。

 スバルは、生き別れた兄と、再開した…………。

 

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミス』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉

 

 

 

あとがき。

 まさかまさかの急展開。

 コーディさんの正体は、スバルの兄、「イスズ・イチノセ」でありました。なんとまぁ


 イスズの言葉「俺たちは母艦に何体もの肉体がコピーして保存してある」の意味とは? 果たして、スバルはティラミスを去るのか?


 なによりも、

 急なシリアス展開を、このアニメはどうギャグ転換していくのか?


 見逃せませんぜ、こりゃあ。