ヒダマルのアニメ日記。

アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りするアニメ感想ブログ。アニメ関連の雑記や分析なんかもチラホラ。毎日午後8時に更新予定です。

『SAO オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』 第十二話「拍手」その②


 SJ2で協力してくれた上に、ガチンコバトルも出来なかった《SHINC》の面々。

 そのリアル、《付属高校新体操部》の六人へ約束のお菓子をご馳走するのは、小比類巻香蓮。
 ピトフーイを殺し、彼女の自殺を止め、準優勝を果たしたアバター、レンのリアルです。


 相変わらずの高身長、道産子スカイツリーな彼女ですが……、


 もう、悩んではいません。

f:id:hidamaru:20180703160433j:plain

 

 

篠原美優。

「申し訳ありません。渋滞にはまり、遅くなりました」

 そう言って、香蓮と美優(フカ次郎のリアルで、香蓮の親友)の前に現れた漫画みたいなイケメンこそ、エムのリアル。

 阿僧祇豪志さんです。


「よっ! 色々お世話になったな!」

 篠原美優は彼を矯めつ眇めつし、軽く挨拶を済ませた流れで、

f:id:hidamaru:20180703160624j:plain

「にしてもちょー格好いいね~。ちょっと結婚してほしいんだけどさぁ、この後ヒマ?」


 プロポーズしました。

 


「褒めてくれてありがとうございます。ですが、僕には心に決めた人がいるので」

 フラれました。

 

「あちゃー。それって、ピトさんのリアル?」
「ええ」


 そう、この4月19日(明日は香蓮の誕生日)。

 香蓮と美優は、ピトフーイのリアルと対面するのです。

 

 

 

阿僧祇豪志。

 豪志さんの運転する高級車に乗って(原作では自動追従運転機能付き。2026年だもの)、ピトさんが待つ場所へ向かう二人。

 その間、豪志さんとピトさんの慣れ染め話を聞くことになります。曰く、ピトのリアルから「言うように」と命じられていたそうな。

 


「なにこのおデブちゃんの写真! すごいねー、こりゃあモテないわ! どう考えてもコイツとは結婚できそうにないわー」

 スマホで見せられた画像には、お世辞にも容姿が優れているとは言い難い、ダイナミックな体形の男性が写っていました。

 上のは、篠原さん家の美優さんによる寸評です。
 素直です。
 容赦ないです。


「僕です。ピトと知り合った頃の」


「うそぉん!? 改めてよく見ると、なかなかいい顔してるね。痩せるとイケるよコイツ」

 現金です。
 いけしゃあしゃあです。

 

 

 物心ついた時から太っていて、灰色の人生を送っていた豪志さんは、ある時ひとりの女性と出会いました。

「僕は彼女の美しさに囚われ、」
「告った?」
「後を尾けました」
「おまわりさーん!」


 まぁともかく、その女性が、ピトフーイのリアルだったのです。

 


 豪志さんが憧れの女性をストーキングしていると、ある日彼女が振り向いて、声をかけてきました。

「そして、誘われるがまま、彼女の部屋に行き……、」

 まぁなんて素敵な展開。

 

「気が付いたら、手足を縛られていました」

 

「それから散々なじられ、罵られ、そして殴られました」

 

「「このストーカー野郎」とか、「ずっと分かっていたんだよ」とか。彼女は女神などではなく、心に猛烈な暴力、破壊衝動を秘めている、恐ろしい魔王だったんです」

 

「恥ずかしい写真を撮られ、「警察に言ったらお前のストーキングを全てバラす」と脅されました。以後、僕は彼女の言いなり……、いえ、下僕となりました」

 

「その所為で就職活動もできず、大学にもまともに通えなくなり……、」

 

それが、なんと素晴らしい日々だったことか…… 

 

 

「「は?」」

 

 

「美しい女性の側にいて、彼女の役に立てる……。男冥利に尽きるというものです」


 まぁなんて奇抜な展開。

 


 壮絶な身の上話を聞いて、香蓮は理解するのです。

(ああ……。エムさんて、エム……、さんだったんだ……)

 

 

 

佐藤麗。

「うそっ!? 神崎エルザのシークレットライブっ!?」

 ライブハウスの前で、驚愕の声を上げる美優。
 そう、ピトさんのリアルは、ライブハウスのオーナーだったのです。


「神崎エルザにいち早く目を付け、ここで歌わせて、有名にした立役者です」

 なのです。

 


 憧れの神崎エルザ、そのライブを見て、声を聞いて、感じて、感動した香蓮と美優。

「し、失礼します……」
「しまーす!」

 公演後、エルザの楽屋へお邪魔します。
 中には、小柄でおっとりで美声で憧れな歌手・神崎エルザと、高身長でポニテで豊満でばっちりメイクな女性・「ザ・女社長!」な雰囲気を醸している強そうなひとがいました。


 もちろん豪志さんも一緒で、紹介してくれます。

「こちらが、当ライブハウス運営会社社長、佐藤麗です」
「はじめまして! さぁて、どっちがレンちゃんでどっちがグレネードっ子? 待って! 当てるから言わないで!」

 エネルギッシュに、そんな挨拶。
 流石はピトさんですね、元気ですね。

 

 

 しかし、ライブハウスの女社長を無視して、神崎エルザの前に立ち、


 ぱち、ぱちぱちぱちぱち……。


 拍手を送るスカイツリーがいました。
 そう、香蓮です。

 

「とても素晴らしい歌声でした。ずっと、拍手がしたかったんです」
「こ、コヒー……?」
「素晴らしい、本当に素晴らしい……、」


「素晴らしい“魔王”でした!」

 

 

 

神崎エルザ。

 香蓮の言葉に、「ぶっ」と吹き出し、大口を開けて、腹を抱えて笑う歌手・神崎エルザは、

「理由!」

 とだけ、人の言葉を発しました。

 

 まず、わざとライブ開演ギリギリに到着し、影武者である佐藤麗さんがボロを出さないようにしたこと。

 もう一つは、豪志がレンのリアル・小比類巻香蓮の住所、本名、容姿まで知っていた理由。


 香蓮がそれらを教えたのは、GGOでチビアバターとなって遊んでいることまで知っているのは、ファンレターを送った神崎エルザだけであること。

 


「麗さんがライブハウスではなく、所属事務所の社長って言えば、信じたかもしれませんが……」
「あっちゃー。ちょいとツメが甘かったかなぁ」

 お茶目に言いつつ、約束は果たしたピトフーイ。
 そのリアル、神崎エルザ。

 


「ピトさんが生きててよかった」と感涙し、抱擁する香蓮に対し、

「うん。リアルでもかわいいよ」

 神崎エルザは、


「気に入った」


 口づけしました。

 


「いいじゃない減るもんじゃないし。それに録画見たけど、あんたマガジンくれたあの男の頬にあっさりとキスしたでしょ?」

「ふ、フリをしただけです! それにあの人は女で、」

「女同士ならいいんだ?」

「そ、そうじゃなくて……!」

「香蓮さん。そいつは男も女もホイホイ食ってしまう、酷い女です」

「豪志さーん、それ遅いわー。超遅いわー。私の親友は、もう嫁に行けないわー」

 

「ねぇ、香蓮ちゃん? 今度お部屋に遊びに行ってもいいかしら? なんならお泊りでも……」


「駄目ですうぅっ!!」

 

 

 

まとめ。

 ついに終わっちゃいましたよ、ガンゲイル・オンライン……。

 六月に新作が出たことですし、今すぐ第二期を作るべきアニメだと思うよヒダマルは……。七夕のお願いは「GGO第二期制作」ですよヒダマルは……。


 最後に、レンちゃんとピトさんの会話をお送りしますかね、名残惜しいけども……。

 

 

 

レンとピトフーイ。

「ねぇねぇレンちゃ~ん。やっぱりリアルで会おうよ~」

「結構です! ライブの準備で忙しいのに遊んでるって、豪志さん怒ってたよ?」

「なぁに、メールでもやりとりしてるの? なんならアイツあげるからぁ!」

「いらない! 相棒は大事にしろ! はい、この話はこれでお終い!」

 

 

「ちぇ。まいっかぁ、久々のGGOでレンちゃんといられるだけで。やっぱりゲームは楽しいよねぇ」

「そうだよ。ゲームってのは楽しむ場所。命を懸ける場所じゃないの」

「ごめんごめんってぇ。もうあんな馬鹿な事はしない。生きている限りは、他の事で楽しむからさ」

「ならいいけど」

 

 

「にしても……」

「ん?」

「本当にピトさんの戦いっぷりって、容赦ないよね。勝つためにはなんでもやるって姿勢が、とことん貫かれていて」

「まぁねー。でも、まさか自分より上がいるとは思ってなかったけど」

「へぇ……。ピトさんにそこまで言わせるのって誰?」

 

「えっ?」


「えっ?」

 

 

「……、あのさぁ、」


 すずん。


 座っていた岩の向こうで、でくぐもった爆発音がして、

 

「「かかった!」」

 

 二人は、銃を構えて、同時に走り出しました。