ヒダマルのアニメ日記。

アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りするアニメ感想ブログ。アニメ関連の雑記や分析なんかもチラホラ。毎日午後8時に更新予定です。

『宇宙戦艦ティラミスⅡ』 第四話その①「BUT THERE TEHRE WAS A GIMLET」


 宇宙戦艦ティラミスが守る宙域では、激しい戦闘が行われていました。

『機動兵器隊、全滅です!』
「馬鹿な、相手はたった一機……!」

 宇宙を切り裂いた強烈な閃光が、彼の最期の言葉を飲み込みます。

 

「あれがメトゥスの野郎どもの新兵器か……」
「早く戻って来なさいよ、スバルくん……!」

 去っていく敵機を睨みつけつつ、呟いたのはハマー中尉とリージュ中尉。
 そう、スバルには、帰る場所があるのです……。

 

BUT THERE TEHRE WAS A GIMLET

「イスズ様。やっぱりここにいらしたんですね」

 柔らかな光に包まれた空間で、グラスを傾けるイスズ。そこへ、声をかける女性がいました。

 

「キャラウェイ。テスト飛行で敵艦宙域まで侵攻するのは、感心しないな」
「ごめんなさい」

「でも、私なんかの身ひとつで、イスズ様の喜ぶお顔が見られるなら……、安いものです」


 そう言って隣に腰掛けたのは、ティラミス艦隊を襲った敵機の搭乗者、フェイ・キャラウェイでした。
 民族衣装を思わせるゆったりとした服と装飾。緑のグラデーションがかかった真ん中分け髪の間に、従順そうな表情が収まっています。

 


「死にたがりの部下を持ったつもりはない。人口ユニヴァース感覚者は、コピーが利かないのだよ」

 相手を見ずにそう述べた後、

「……すまない。怒っているわけではないのだ。彼女にも何か頼む」
「かしこまりました」

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉

 


「ギムレットです。瞳のお色と、似ていたので」

 マスター、お客をよく観ています。
 確かに、キャラウェイさんの瞳は髪と合った緑色です。


「ギムレットか……。初陣の記念だ。君の機体の名にするといい」
「ギムレット……」

 おおー、機体の名前に。
 これはドラマの予感ですね。熱いバトルへの伏線ですね。

 


「スバルB……。あれは戦場に出すのが早すぎた。理性がまだ育っていない。その点、君は即戦力だ。君が無事に帰還できたこと、嬉しく思うよ」
「イスズ様……」

 軽くグラスを合わせる両者。
 彼に必要とされるキャラウェイは、上司へ熱いまなざしを向けます。

(あなたは、何の取り柄もない私をここまで導いてくれた。あなたが何と言っても、私は……)


 おいおいおいおい。

 さっきからちょっとさ、いい雰囲気だとは思ったけどさ。


 隅に置けんぜお兄ちゃん。


 ロープレのヒロインに好きな子の名前を付けて疑似恋愛を楽しんでる引きこもり弟とはえらい違いだぜ。

 あれだな、やっぱりファッションとかに気を付けてるかどうかの差だな。
 スバルはパジャマにヘルメットで外出しちゃう人種だし、そこの違いは大きいよな~。

 

 しかして、そこはやっぱりイチノセの人間。

 直後にぶちかましてくれますとも。

 


「お会計ですか」
「領収書を頼む。あと、」


「支払いは別々で」


(え?)


 まじか。

 


(割り……、勘……?)

 そう来たか。

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉

 

(私、戦果を報告に来ただけで、べつにお酒を飲みにきた わけ じゃ……)

 なんとも言えぬモヤモヤを抱えるキャラウェイさん。
 彼女の耳朶を打つ、


 べりべりべり……。


(っ!?)


(マジックテープの財布て!?)


(イスズ様は、鰐皮の長財布のイメージだったけど……。あんな中学生の頃から買い替えてなさそうな財布なのっ!?)

 

 彼女の中で、素敵な上司へのイメージが崩れ落ちていきます。

 

 


「残り、そちらのお客様は……」
(カクテル一杯くらいなら、1000円あれば、)

「ギムレットとナッツで、1,580円です」


(ナッツてっ!! 私ナッツなんて食べてないよっ!?)

 

 お通しのナッツです。
 食べたのはイスズ兄ちゃんですが、これでもかってくらい涼しい顔してます。

 か~ら~の~、

 

「Pポイントはすべて、このカードに頼む」

(Pポイント泥棒……っ!!)

 

 追討ち……!!
 これはキッツイ……!!

 


(あ、あぁ……。だめ、こんなことでイスズ様を嫌いになってはぁ……っ!!)


(だめぇーーーーっ!!)


 理想と現実の乖離に、ついに精神のバランスを乱してしまったキャラウェイさん。叫ぶと同時に気を失ってしまいました。
 イスズが抱き留めます。

「まだ安定していなかったか……」

 あんたが不安定にしちゃったんだよ、イスズさん。

 

 

 

 

「イスズ様っ!?」
「気が付いたようだな」

 目を覚ましたキャラウェイさんは、大きなソファに寝かされていました。

「ここは……?」
「ケリュケイオンのコックピットだ。ゆっくりしていくといい」
「イスズ様のコックピット……!?」


 なんか大人の世界ですよ。
 やっぱ一味違いますよ、今回のティラミスは。

 


 お腹が鳴ってしまったキャラウェイさんのため、

「なるほど、空腹の所に酒を飲ませてしまったようだな……。申し訳ないことをした。これでも食べなさい」

 コンビニの菓子パンを渡すイスズ。
 じゃっかん残念臭のするチョイスですが、さっきのインパクトで鍛えられた彼女は動じません。


「そうだ、キャラウェイ」

「シールだけ、先にもらっていいかな……?」

 あ、動じた。

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉


「あと2、3枚で、ミュッフィーの小皿がもらえるところまで来てて……」

(ミュッフィーの……。小皿て……)

 人工ユニヴァース感覚者、フェイ・キャラウェイは、菓子パンの袋をかりかりする憧れの男性へ、放心した視線を向け続けるのでした……。

 

 

まとめ。

 イスズさん、天然なのか確信犯なのか……。
 左目にお洒落眼帯してるほどのかっこつけなのに、どうして財布はマジックテープなのか……。

 まぁ人間だれしもね、欠点はあるよね……。


 その②では、遂にスバルが地球を離れます。

 

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