ヒダマルのアニメ日記。

アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りするアニメ感想ブログ。アニメ関連の雑記や分析なんかもチラホラ。毎日午後8時に更新予定です。

『宇宙戦艦ティラミスⅡ』 第八話その①「DIFFERENT FUTURE」


 エウロパでの激戦の後、ヴォルガー中尉は大尉へ、スバル少尉は中尉へと昇格することとなった。

 しかし、当のスバルは何故か消沈しており……。

 

DIFFERENT FUTURE

 膝をかかえ、うずくまるスバル・イチノセ。

『中尉に昇格! すごいことですよー!』
「階級なんて意味ないよ……。それに……」

 パッカーくんの励ましにも顔を上げず、うじうじモードです。
 あ、場所はもちろんコックピットです。今日も今日とて引きこもってます。


(俺は、何もできなかったんだ……。アイツの思想を否定することすら……!)


(俺はこのまま、パイロットを続けていいのか……っ!?)


 悩んでますねー。
 彼が成長したからこそ、前に進んだからこその悩みと言えましょう。

 

 

『そうだスバルさん。今日は艦内報の締め切りですぅ。艦内報の1ページを担当するのが、中尉クラスに与えられる最初の任務です』
「わかってるよ……」

 陽気に話を変え、仕事を促すパッカーくん。
 彼は彼で、アシストボットとしての能力を地味に伸ばしています。AIってすごいね。

 

 タブレット画面にかきかきするスバルの手元を覗きこみ、

『スバルさんは何を書いたんで すぅっ!?


 パッカーくんが絶句するのも無理はなく。
 パイロットを続けることに疑問を持ち始めたスバルは、

 艦内報のページにクソほどどうしようもない漫画を載せようとしていたのです。

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉

 その漫画を読んだアシストボットにさえ、ちょっと「ゾワッ」と来るものがあったのです。

「パッカー、これスキャンして転送しておいてもらえるかな」
『お、押忍……』

 AIってすごいね。

 

 

 


 後日。

 スバルが描いた『フワフワ無重りょくん』は、思いのほかウケていました。

 長引く戦況の中で、クルーたちの脳みそも疲れ果てていたのです。


「スバルお前、最高だなぁこの漫画っ」
「こんな才能があったなんてなぁ」
「完結するまで死ぬんじゃねぇぞっ?」

 モブに暖かい言葉をかけられ、世界が色づく引きこもり。

(俺に……っ、才能だって……っ!?)

 


 これを機に、スバルは描いて描いて描きまくりました。
 ストーリー漫画にも手を出し、いつしかコックピットは、彼のアトリエとなっていました。

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉

 


 そんなある日。

「おぅ優等生」

 大尉となったヴォルガー・ハマーさんが、低い声音でスバルを呼び止めます。


「出撃時間ギリギリまでどこ行ってたんだ」
「どこって。補給艦ですよ」
「……テメェ、こんな時になにを補給してんだよっ!」

 スバルに詰め寄る大尉。
 彼が持っていたビニール袋がひっくり返り、中身が散乱します。

 

 入ってたのは、えーと……『服のシワの描き方』と雲形曲線定規、ペン先、それとベレー帽ですね。セール品で1598円の。ベレー帽って背の高い人しか似合わないイメージあります。

 

「俺はあのデカブツにはブルッちまった。でもなぁ! 俺たちは遊びでここに乗ってんじゃねぇんだ! テメェにしかできねぇんだ! テメェがやるしかねぇだろうが! 違うか、スバル中尉!!」

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉

 

 胸ぐらをつかみ、真剣に力説するハマーさん。

 この人はこういう伝え方しかできないんですよね。

 

 

 しかし、スバルは反発。

「……俺にしかできないことは一つだけですかっ! もう放っておいてくださいっ!」
「逃げるのか!」


(いくら上官だからって……! 部下の可能性を奪う権利はないはずだぁーーっ!!)

 心の叫びと共に出撃し、向かった先は「スペーシー出版」。近隣惑星の漫画雑誌編集部へ持ち込みです。勇気あるなぁ。

 

 


「星ヶ原さんの作品、拝見させていただきました」

 星ヶ原は、スバルのペンネームです。
『銀河の唄』 作・星ヶ原スバルです。

 

「あれだねぇ。もっとファンタジーかと思ってたら、意外と人間ドラマだったねぇ」
「あ、そこは一応、一番意識してたところなんで」
「あとここの。「何回言うんだよっ!」ってぐらい主人公が使う決め台詞? これもいいねぇ!」
「ありがとうございます」

 

「た・だ」
「?」

 

「このレベルのものは、ちょっと載せられないかなぁ~。設定もイマイチ活かされてないし、かわいい女の子も出てこない。誰に読ませたいのか伝わってこないんだよこれねぇ」
「え」

 

「星野さん、履歴書にはパイロットってか
「星ヶ原です(食い気味)」
「あ失敬。パイロットって花形職業じゃない? 俺なんか昔、パイロットに憧れててねぇ~っ」

 

 編集者の話を、焼き魚のような目で聞いていたスバルは……。

 帰り道、敵機を20機ほど駆逐して帰艦したそうな……。

 

 

まとめ。

 最初はね、うまくいきませんよね。
 でもね、自分が初めて作った物ってうまくいきそうな気がしちゃうんですよね。認知バイアスってやつ。

 スバルの迷走っぷりが清々しい若さを感じさせる良回でした(ぜったいそんな深い意図はない)。


 その②では、初の白兵戦へ……。

 

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