ヒダマルのアニメ日記。

アニオタ・元保育士・隠れアスペルガーと、三拍子揃ったヒダマルがお送りするアニメ感想ブログ。アニメ関連の雑記や分析なんかもチラホラ。毎日午後8時に更新予定です。

『宇宙戦艦ティラミスⅡ』 第九話その①「THE NEW RECORD(S)」


 戦艦ティラミスが、ワープ航路へ入ろうとしていた頃。


 カチカチ……。

 カチャカチャカチャ……。


FINAL STAGE CLEAR!


「すっげー! ロメオがやりやがった!」

 新人パイロットのロメオ・アルファ伍長は、戦闘シミュレーターで高記録を叩き出していました。

 

THE NEW RECORD(S)

「後半、手こずっちゃったな……」

 自慢するでもなく、涼しい顔でシミュレーターを出たロメオ。
 OPにも出てた茶髪の青年です。タレ目気味で太まゆ毛です。誰かさんと違ってしっかりしてそうですね。


「お前士官学校の頃からすごかったよな~」
「たまたまだよ」
「見てみろよ。いきなりあのスバル中尉の記録超えたんだぜ!?」
「いやいや……」

 仲間が指さす先には、シミュレーターのスコアを表示する電光掲示板が。
 5位~4位までは「スバル・イチノセ」ですが、1位には確かに「ロメオ・アルファ」の名前が輝いています。

 

 


「へぇ、大したもんだ。今年の新入りも頼もしいねぇ」

 ダンディボイスで割って入るのは、ヴォルガー・ハマー大尉。ひよっこ共はみんな敬礼ですよ。


「これはヴォルガー大尉! まことにありがたきお言葉!」
「だが、勘違いすんなよ。殺し合いの現場はむせ返るほど血なまぐせぇんだ。こんなチャチなビデオゲームとはワケが違う……」

 懐をどん。

「せいぜいテメーの命はテメーで守るこった」
「はい!」

 か~ら~の~、背中で語りつつ去っていきました。
 
カッコいいなあの人。

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉

 

「入隊早々、ヴォルガー大尉に褒めてもらいやがって!」
「聞いてたろ? チャチなテレビゲームだって」

 期待の新人として声をかけられた事実にも奢らず、謙虚な姿勢を崩さないロメオ。
 技能が高く仲間に慕われ上司に可愛がられですから、こりゃ出世しますね間違いなく。

 

 


 しかし……。

 そのチャチなテレビゲームにいちばん執着していたのは、他の誰でもなく……、


(新人に追い越された……っ!)


 エースパイロット、スバル・イチノセその人でした。
 一部始終を見てたようです。

 

 

 

 その夜。

「いいかパッカー! 誰か来たらすぐに知らせろよ!」

 パッカーくんを伴って、大量の百円玉を用意し、シミュレーターのハイスコア取得に励むスバルがいました。


「くそぉっ! もう百円投入してくれ!」

 ちゃりん。
 お金かかるんですねこのシミュレーター。

 

 


 初めのうちは、人目を気にして深夜にこっそりと通っていたスバルでしたが……。

 それも面倒になり、食事もろくに摂らずシミュレーターに寝泊まりするように……。

 いつしかスバルは、「シミュレーターの主」と呼ばれるようになりましたとさ。

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉

 

 あー。

 久々に見てられないヤツきましたね。


 シミュレーターには「バカ」「ヌシは出て行け」「我々にもシミュレートさせてください」「シミュレーター返せ! ヘタクソ」などと書かれた張り紙がしてあります。

 赤ペンキで落書きなんかもされてます。

 

「出撃もしねぇで、あの馬鹿が……」

 ヴォルガー大尉をはじめ、周囲の目は冷ややか。
 リージュ中尉やシゲコさんも心配してるのか引いてるのか……。まぁ近しい仲間はみんなもう慣れてるでしょう。

 

 

 ハイスコアへのポイントをぶつぶつ呟く不審者に、ひとりの青年が声をかけました。怖いもの知らずです。

「あの……、スバル中尉。ランキング一位のロメオ・アルファ伍長です」
「え? 一位っ!?」
「あの、みんなが練習できないって……」

 スバルを説得しようとするロメオくんですが、


「いちいのははがははは……、母方の叔父っ!

 ぶっ壊れてますね。
 成り行きを見守るほかありません。

 

 

「スバル中尉?」
「いちいっ! 父方の祖父っ! ……っ、一位っ!!」

 土下座。
 憧れの一位に屈服です。


「駄目ですよそんなのっ!」

 ロメオくんは知りませんが、この人の行動の中ではマシな部類に入ります。

 

 

「一位……。母方の叔母……」
「え? 中に?」

 謎の言語を発しつつ、笑顔でシミュレーター内部へ案内するスバル。ロメオが足を踏み入れると、

「っ!? 誰かいるっ!」

 はたしてそれは、


 シミュ様でした。

 スバルが作った木彫りの仏像です。

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〈アニメ『宇宙戦艦ティラミスⅡ』公式サイトより引用 © 宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会〉


(ヤベェ……。このひとヤベェひとだ……)

 察しました、ここにきて察しましたよロメオくん。
 そう、これがスバル・イチノセなんですよ。

 

 

「一位……。一位……」
「っ!」

 ぼそぼそ呟きつつ、お皿を掲げるスバル。
 お皿になにか乗ってますが、

(これは……っ、)


(シミュレーターの外で育ててたプチトマトぉっ!?)


(これを、食えってかぁ……っ!?)

 

 

 ロメオくんがワケワカンナイ状況に混乱を極めていると、

『ティラミス各員に告ぐ。これより本艦はワープ航路を抜け、通常航路へ戻る……』

 そういえば、いまワープ中でしたっけ。

 

 かと思えば、スバルが倒れてます。

「中尉っ? スバル中尉!」
「ここは……? 俺のコックピットじゃない……」

 おぉ、正気に戻った。


「よかった……! 自分のせいで中尉がおかしくなったままだったら、どうしようかって……」

  

 

 ワープゾーン内の空間の歪みは時に、鋭い感覚の持ち主に幻影を見せると言われているのでした……。


 後に、スバルに一連のことを訪ねても、一切の記憶がなく……。


 ロメオ・アルファ伍長は、なにか気持ち悪いので、シミュ様を宇宙に捨てていくことにしました……。

 

 

まとめ。

 宇宙戦艦ティラミスの洗礼を受けた新キャラ、ロメオ・アルファ伍長でした。

 メトゥスの民サイドのフェイ・キャラウェイのように、巻き込まれ型ツッコミキャラって便利ですね。
『らき☆すた』のかがみん的な。


 その②では、ロメオの初陣の模様をお届け。

 

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